英語学習のコツ

外出自粛!自宅を「最高の職場・学習環境」にする5つの秘訣

大抵の人は自宅で仕事や勉強が進まない

コロナウイルスの影響で、緊急事態宣言が出ました。私たちは、自宅で仕事をするテレワークや、自宅でオンラインを使った学習をする時間が増えました。しかし、今まで、職場で働くことやカフェで勉強したことに慣れている人は、「家だと仕事が捗らない。」「家だと集中して勉強できない。」というお悩みをお持ちではないでしょうか?

人は「集中できない動物」である

日常生活では、私たちは、周りの物音や話し声、パソコンやスマホのメールやFacebook、TwitterなどのSNSの更新が気になったりします。なぜなら、私たちは太古の時代から、野生動物として生存していくために、自分の命を狙う肉食動物の姿や、音などの気配を察知して、身を守る必要があったからです。目の前にあることだけに、夢中になり、危険を察知できないと肉食動物に襲われてしまいます。ですから、私たちが学習や仕事に集中したくても、他の色々なことが気になるのは普通のことです。

集中力とは鈍感力である

私たちの集中力を削ぐものを、心理学では『ディストラクター』といいます。視界で動くものや目に入ってくる情報、また、周りの騒音など、耳から入ってくる情報もディストラクターです。人間は自然界で、身を守るため、このディストラクターに敏感に反応し、今日まで生存することができました。しかし、現代社会では、逆に、このディストラクターを無視することが求められています。「周りの状況を無視する」という、本来、私たちに備わった生存本能と真逆のことをすることが要求されています。つまり、集中力の正体とは、周りの状況を無視するという「鈍感力」です。

では、どのようにすれば、このディストラクターに反応せず、目の前の学習や仕事に集中することができるのでしょうか?あなたが自宅を最高の職場・学習環境にする5つの秘訣についてお伝えします。

自宅を最高の職場・学習環境にする5つの秘訣

①仕事や学習に関係のあるものだけを机の上に置く

脳は目に入ったものをすべて情報処理して反応します。仕事や学習に関係のない物が視界に入ると脳は、仕事や学習のモードにならず、いつまでたっても、仕事や学習に集中できません。机周りには、余計なもの、特に、ゲーム機や漫画など、娯楽に関するものはできるだけ置かないようにしましょう。仕事中は、パソコンや資料、学習中は問題集やノートなど仕事や学習に関係のあるものだけを机の上に置くようにしましょう。”Simple is best!”です。

②デジタルデバイスを近くに置かない

ゲーム機や漫画は、もちろん、スマホやiPadなどのデジタルデバイスも近くに置かないようにしましょう。スマホやiPadでSNSやメールを見たり、ゲームをしたりすることができるので、仕事や学習の際に、邪魔になります。さらに、LINEやメールの通知音も切っておきましょう。通知音は、作業中の集中力の妨げになるからです。

③机を、入り口や窓へ向ける

学習中はずっと近くを見るため、目が疲れて、ストレスになります。もし、机を壁にくっつけて勉強すると、遠くを見る機会がなくなります。壁と机がくっついていると、「閉塞感や圧迫感を生み出し、さらにストレスになります。窓際、もしくは部屋の入り口に向けて机を置き、ときどき遠くを見るよう意識しましょう。そうすることで、目に疲れがたまらず、仕事や学習に集中して取り組むことができます。

④窓際、入り口の近くに、観葉植物を置く

仕事や学習以外のものは自分の周りに置かない方が良いとお伝えしましたが、例外が1つあります。それは観葉植物です。窓際や部屋の入り口に観葉植物を置きましょう。観葉植物を部屋に置くと、生産性や幸福度がアップするということが、2011年にノルウェー生命科学大学が行なった研究によりわかっています。実験では、観葉植物がある部屋とない部屋に被験者を振り分け、それぞれの環境で被験者の注意力を測定しました。すると、植物を置いた部屋のほうが被験者のパフォーマンスが高まることが判明したのです。

また、千葉大学・兵庫県立大学・大阪大学の研究者が2006年に発表した実験結果では、屋内空間に観葉植物を設置した場合、設置しない場合に比べてストレスホルモンが減少すると報告されています。

さらに、職業能力開発総合大学校が2012年に発表した研究結果によると、オフィスにおける※「緑視率」の高さは、ストレスだけでなく疲労感も軽減するとされています。特に、眼精疲労を和らげる効果が高いという結果が報告されており、緑視率の高さはパソコンのディスプレイを長時間見ることが多い、オフィス内での作業をより快適にするために効果的だと言えます。学習や仕事の集中力が切れた時に、目線を外し、窓際や入り口を見て、観葉植物を見るようにしましょう。

※緑視率とは
「緑視率」の定義は、「人の視界に占める緑の割合で、 緑の多さを表す指標」とされています。上記画像はコモレビズより抜粋。

⑤自然音を流す

テレビがついたままだったり、家族の話し声が聞こえるような環境では、学習や仕事に集中できません。逆に、部屋が無音で静かすぎると、自分の作業中のパソコンの音やエアコン、空気清浄機の音などが気が散ってしまいます。学習や仕事をするには、適度に静かな部屋がベストです。適度に静かな学習できる環境をつくるために、「サウンドマスキング」を実践しましょう。「サウンドマスキング」とは、周囲の音を聞こえにくくすることで、集中力を維持しやすい環境を構築したり、秘匿性の高い会話が漏れにくい環境を構築することです。自宅の部屋の音を「サウンドマスキング」するためには、自然の音 (川の流れる音や、小鳥のさえずり、波の音など)を流すことが一番良いとされています。

音楽でもある程度のマスキングは可能です。しかし、音楽は、意味内容のある音であるため、気を取られてしまう可能性があるので、仕事や学習にはあまり向いていません。一方、自然の音はそれ自体が意味内容を持たないので、集中力を削がれることがありません。さらに、自然音は「※1/fのゆらぎ」を持ち、私たちの気持ちをリラックスさせ、集中力を高めてくれます。「1/fのゆらぎ」とは、小川のせせらぎやそよ風、小鳥のさえずりなど、自然界に多くみられる“不安定なゆらぎ”の現象です。私たち人間は、自然音と同じように、「1/fのゆらぎ」の生体リズムを持っています。そのため、自然音を聞くと心地よく、目の前の作業に集中することができるのです。

※1/fのゆらぎとは
株式会社脳機能研究所・株式会社ゆらぎ研究所のCEOである武者利光氏によると、「1/fのゆらぎ」とは、規則的で単調なリズムをただ繰り返すのではなく、不規則的なゆらぎの中にも「一定の法則に沿って、ゆらぎが生じる」ことを指します。

まとめ

私たちが自宅で集中力を持って仕事や学習ができる環境づくりの秘訣は以下の5つでした。

自宅を最高の職場・学習環境にする5つの秘訣

①仕事や学習に関係のあるものだけを机の上に置く
②デジタルデバイスを近くに置かない
③机を、入り口や窓へ向ける
④窓際、入り口の近くに、観葉植物を置く
⑤部屋の音を調整する

動画でも上記の内容を解説しております。よろしければ、ご参照ください。

自宅を「最高の職場・学習環境」にする5つの秘訣

筆者の私も、5つ全てを実践しており、効果を実感しています。個人の見解ですが、科学が全て正しいとは思っておりませんが、ある程度信頼でき、実生活に活かせると判断した情報については、とにかく実践することにしております。やってみた結果、効果のあった学習法や仕事術について、受講生の指導の中にも取り入れて、効果を検証しています。実際に、以前ご紹介した超集中学習法のポモドーロテクニック、睡眠学習法、今回の自宅の学習環境の指導については、受講生も実践し、3ヶ月の学習でTOEIC300点以上アップ、ビジネスシーンでの英語のプレゼンの成功などの実績が続出しています。ポモドーロテックについてはこちら、睡眠学習法については、こちらをご一読ください。動画での解説もしております。

もちろん、こういった実績が出るのは、トレーニングの指導の質があってこそですが、自宅の学習の質も重要です。そのため、筆者は受講生に、学習環境や学習法まで細かく指導しています。The DooRは「短時間で結果を出すこと」にこだわるスクールです。このブログでご紹介する学習法や仕事術について、あなたが「やってみたいな」と感じるものだけ、実践していただければ幸いです。読者の方が、新しい情報について、自分にとって役立つかを考え、取捨選択し、実践して、はじめて、その情報に真の価値が生まれると考えているからです。少しでも、読者の皆様のお力になれればと思います。できることから始めて、自宅をあなたの最高の職場、学習環境にしましょう。


参考文献

「会社では教えてもらえない 残業ゼロの人の段取りのキホン」伊庭 正康
COMORE BIZ(コモレビズ)」パソナ・パナソニック ビジネスサービス株式会社
騒音対策】環境音を用いて騒音を低減するマスキング効果とは何か? 日本騒音調査ソーチョー
人間を生かし、 名曲をも生み出す 「1/fゆらぎ」の謎【前編】」FUTURUS

【ライタープロフィール】


瀧内俊之(Toshiyuki Takiuchi)

関西学院大学で言語学、文化論について学ぶ。アメリカのエモリー大学で演劇科を専攻、プレゼンの手法、舞台演出について学ぶ。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、ドラマでの英語指導を担当し、俳優としても活動した。その後、ENGLISH COMPANYにて多数の受講生を指導し独立。ビジネス英語に特化した短期集中型英語パーソナルトレーニングジム「 The DooR(ザ・ドアー)」のパーソナルトレーナーとして、3カ月の指導で300点以上のTOEICのスコアアップの実績を持つ。世界で活躍する起業家を育てる福岡市主催のGlobal Challengeの受講生に対し、1ヶ月の指導で、200組のうち、4組の選抜組に入賞させ、シリコンバレーで海外投資家へプレゼンをする権利を獲得させる。日本の俳優に対し、ハリウッド・ブロードウェイへの進出をサポートする英語指導も行っている。YouTubeチャンネルの「Toshi’s English Gym」で英語学習やプレゼンのノウハウについて配信中。

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