英語学習ブログ

【EFL環境とESL環境の学習戦略】最も効果的な勉強法は環境によって異なる!英語のプロトレーナーが教える学習戦略

英語を身につけたいが、方法がわからない人は多い

「どうやったら英語ができるようになるかわからない」
「英語を勉強しても英語力が全然上がらない」
「英会話教室に通っても話せるようにならなかった」

このような経験をお持ちの方は多いです。それでは、英語力を効率的に上げるにはどうすれば良いのでしょうか?実は、英語を効率的に身につける方法は、あなたが日本にいるのか、英語圏にいるのかによって変わります。言語学の観点では、あなたの置かれている学習環境によって学習方法を変える必要があります。

効果的な学習法はESLとEFL環境によって異なる

英語を学習する環境は、大きく分けて2つあります。1つ目は「ESL(=English as a Second Language)環境」で英語を母語としない人が、アメリカ、イギリスなどの英語圏で長期滞在をしながら学習する環境です。一方、日本のような英語を使わない非英語圏で、外国語として英語を学ぶ環境のことを「EFL(=English as a Foreign Language)環境」と呼びます。

ESL環境では、まず発音・語彙・文法を身につける

ESLの場合、普段の生活の中で自然と英語に触れる機会を強制的に作ることができます。アメリカに留学した場合、朝起きてテレビをつければ英語の番組が流れ、学校や仕事場に行けば、ネイティブの人と会話をする機会があります。生活のために英語を使う必要があるので、自然に英語力がアップします。しかし、最低限、基礎的な発音・語彙・文法知識がないと、ネイティブの話の内容をいつまでたっても理解できず、英語力が上がらないケースも少なくありません。

また、基礎がない状態で無理やり話そうとすると、誤った英語表現や文法が身に付くことがあります。まさにビジネスでは使えないブロークンな英語です。第二言語習得におけるアウトプットの機能とは、「自分が言えないことや言ったことの誤りに気づく」ことです。英語指導者からの正しいフィードバックがないと、間違った英語を成功体験として身につけてしまい、そのまま使い続けてしまいます。これを「化石化」と呼び、一度定着してしまった誤りを修正するには多くの時間が必要です。留学を検討されている方も最低限の基礎能力を身につけることが一番重要だと言えるでしょう。

文法の基礎能力を高めるには、ネイティブの思考を映像やイメージで理解する「英語脳」を鍛えると良いです。「英語脳」を鍛えるとはどういうことなのでしょうか?下記の例を見てみましょう。

例1 I am Taro.「私は太郎です。」
例2 The DooR is blue. 「そのドアは青いです。」

日本の学校では、「be動詞をです、ます。と訳しなさい」、「英語は返り読みしなさい」と習います。しかし、日本語の語順で理解するとTaroからamへ返り読みになってしまいますし、訳をすること自体が文の内容を理解するのに無駄なロスになります。

一方、ネイティブは下記のように、be動詞は「説明するよ!」という意味でとらえています。

例1 I「私は」am「説明するよ!」Taro「太郎」
例2 The DooR「ドアは」is「説明するよ!」blue「青い」

こうやってとネイティブ脳を身につけると、英語の意味を前から素早く理解できます。さらに、文法を映像やイメージで理解できるので、楽しみながら学習ができます。

「英語脳を鍛える(過去分詞)」の解説動画はこちら↓

EFL環境では、学習の質で学習時間の不足を補う

外国語として英語を学ぶ環境のことを「EFL(=English as a Foreign Language)環境」では、英語に触れる量も、アウトプットの必要性もESL環境に比べて圧倒的に少なくなります。日本にいても、ESLに近い環境を作ることはできますが、忙しいビジネスマンが語学留学のように英語を学ぶことは現実的に難しいでしょう。日本国内では、ただがむしゃらに英語を読む、聞くというような量に頼る方法ではなく、専門的アプローチによる学習の質で学習時間の不足を補うことが一番効果的です。これは、言語学に精通している専門家の間では、常識とされていますが、一般の学習者の間では、あまり知られていません。学習方法は学習環境によって変えることで効率的に身につきます。

課題に合ったトレーニングを実践することで学習の質を上げる

EFL環境で効率的に英語力を上げる方法は、あなたの英語の課題を解決するトレーニング法を選び、正しく実践することです。例えば、リーディングのスピードに課題があれば、音読、スラッシュリーディング、英文法のイメージ化のトレーニングを、音を聞き取るのが苦手なら、苦手な母音・子音、「音声変化」の再現を意識したシャドーイング、オーバーラッピングが有効です。シャドーイングやオーバーラッピングのトレーニングが有効です。

「音声変化」は文字通り、ネイティブが自分がしゃべりやすいように、音を変えて発音することです。英語を聞きとったり、話したりするには、ネイティブが日常的に使う「音声変化」について学習することが必須です。「音声変化」の詳細については、下記の動画をご覧ください。

音声変化の解説はこちら↓

トレーナーをつけることで、効率的に英語を身につける

国内で効率よく、英語力を上げるには、あなたの英語の課題を診断し、解決法を提示する言語指導のプロのトレーナーをつけることが一番良いです。今の自分の英語力を上げるために必要な課題は何なのか、そしてその課題に対してどういう対策をとれば良いのかということをトレーナーと受講生が共有することで学習の質が高まるからです。

まとめ

あなたの置かれている環境によって、英語力を上げる学習の方法が異なりました。下記の方法で、効率よく英語を身につけることができます。ぜひ、実践しましょう。

ESL環境では、まず文法を身につける
EFL環境では、学習の質で学習時間の不足を補う
課題に合ったトレーニングを実践することで学習の質を上げる
トレーナーをつけることで、効率的に英語を身につける

仕事で英語を話す必要がある方へ

もし、あなたが、海外での駐在、海外での起業、外資系企業への転職を予定している場合は、ビジネスシーンで困らないように、英会話の準備をすることが重要です。

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ご安心ください。上記のお悩みは全て解決できます。英語通訳や海外営業の経験があり、ビジネス英語に精通した筆者が、あなたの英語力を短期間で伸ばします。筆者は、スピーキング指導法や、世界各国の英語アクセントに精通したデキキス教授と英語コーチングジム「The DooR(ザ・ドアー)」を運営し、多数のグローバル人材を輩出しています。外資企業への英語面接対策、海外企業との商談や国際カンファレンスに関するプレゼン指導など様々な実績があります。

外資系企業で仕事をするのに、流暢な英語を話す必要はありませんが、業務で問題なく、意思疎通がとれる英語力は必須です。転職や海外進出は、あくまで、今後のキャリアパスの通過点に過ぎません。転職後や海外駐在中に充実した仕事ができるように、私達があなたの英語力を効率的に伸ばすサポートを致します。英語コーチングサービスの詳細は、こちらをご覧ください。

【プロフィール】

Toshiyuki Takiuchi(瀧内俊之)

関西学院大学で言語学、英語学、欧米文化について学ぶ。アメリカのエモリー大学で演劇科を専攻し、プレゼンの手法、舞台演出について学ぶ。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、NHKドラマで英語指導を担当。その後、大手英語コーチングスクールにて指導経験を積み、独立。ビジネス英語コーチングジム「 The DooR(ザ・ドアー)」のパーソナルトレーナーとして、TOEIC® L&Rの指導を行い、3か月で375点のスコアアップを記録。世界で活躍する起業家を育てる「Global Challenge」でビジネス英会話の指導を行い、受講生が、200組のうち、4組の選抜組に入賞。シリコンバレーの海外投資家にプレゼンする権利を獲得させた。日本の俳優に対し、ハリウッド・ブロードウェイへの進出をサポートする英語指導も行っている。YouTubeチャンネルのトシ先生のハリウッド英会話【海外映画・ドラマ】で英語学習やプレゼンのノウハウについて配信中。

Joseph DeChicchis(デキキス・ジョー)

関西学院大学総合政策学部教授。アメリカのペンシルベニア大学で言語学、イタリアのボローニャ大学で記号論、イギリスのサセックス大学で認知科学を学ぶ。現在は言語学、人類言語学、欧米文化コミュニケーションの研究に従事。世界の英語アクセントに精通している。関西学院大学の研究生に対し、言語学や認知科学、英語習得法について指導している。The DooRでは、カリキュラムアドバイザーとして、発音矯正、文法理論、スピーキングスキルの強化など、受講生に対する英語コーチング指導のアドバイスや、教材の監修を担当している。

 

Mitsuru Arakawa(荒川満)

大学卒業後、大手人材紹介会社に入社。大阪支店にて人材紹介の営業に従事。同グループのイギリス法人にて営業マネージャーとして営業体制の再構築を担当、取締役に就任し海外法人の経営に携わる。帰国後、東京本社にて海外就職希望者の海外転職、日系企業の海外進出を支援する部門のマネージャーとして勤務。同社を退職後、シンガポールにてArchAgent Pte Ltdを設立し、代表取締役社長を務める。The DooRでは、グローバルキャリアアドバイザーとして、英語面接の対策、英文レジュメの作成、海外での起業など、キャリアアップに関する英語コーチング指導のアドバイスを行っている。

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