英語学習ブログ

【英語学習の最短ルート】 科学的に最も効率的な”勉強法とは?最速で4技能を身につけるレベル別上達法

勉強の仕方がわからない英語学習者は多い

「英語学習に取り組みたいけれど、何から始めればいいか分からない。」
「勉強しているけれど正しく進めているか自信がない」

そんなお悩みはありませんか?

英語学習には、単語、文法、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングなど、たくさんの項目があります。どれから始めたらよいか迷ってしまうこともあるでしょう。

いったい何から、どんな順序で進めていくのが最も効果的なのでしょうか?

上記の疑問にお答えするために、英語パーソナルトレーニングジム「The DooR」のトレーナーである筆者が、科学的に最も効率的な勉強法をご紹介します。

英語学習の “近道” と “遠回り”―成否を分けるのは?

 

「英語学習には、文法が重要だ」とか、「英単語が大切だ」とか、「とにかく話さなければ意味がない」など、様々な議論があります。英語を学ぶうえで、文法や語彙だけでなく、実際に話す練習も必要ですから、何を重視すべきか混乱してしまうこともあるでしょう。

重要なのは、「いつ」、「どの順番」で、「何を」学ぶかです。学習者の課題に合わせ、正しい順序で、正しい学習をすることが、英語学習の成功につながります。

実際に、「The DooR」のカリキュラムアドバイザーであるデキキス教授は、次のように語っています。

To achieve success in English language learning, it is crucial to have professional guidance from an expert who can provide personalized instruction based on your specific challenges. This can help you identify areas where you need improvement and develop a plan to address them. An expert in linguistics and English language learning methods can also provide valuable feedback on your progress and suggest strategies for overcoming obstacles.

英語学習を成功させるためには、あなたの具体的な課題に基づいて個別指導を行う専門家の指導を受けることが極めて重要です。これにより、改善が必要な課題を特定し、それに対処するための計画を立てることができます。また、言語学や英語学習法の専門家は、あなたの進歩について貴重なフィードバックを提供し、障害を克服するための戦略を提案することができます。

正しい戦略で英語を学習するには、英語学習に関するプロが、学習者の現在の能力や課題に合った学習法を個別にカスタマイズすることが重要です

例えば、中高校で学んだ英語をほとんど忘れてしまった人は、文法や語彙の不足という課題を抱えているので、基礎から学び直す必要があるでしょう。

一方、大学受験を通じて文法や語彙を身につけ、素早く読んで理解できるという人々は、音声知覚の能力を向上させるために発音矯正のトレーニングを行うことが重要です。

このように、自分の今の英語レベルや課題がわかれば、「今やるべきこと」がはっきり見えてきます。

あなたの英語レベルや課題を診断(10段階別)

「あなたが取り組むべき課題は何か?」
「今のあなたの学習レベルはどこか?」
これらを見極め、課題解決に有効なアプローチを行なうためには、言語習得や、英語についての専門知識が不可欠です。

そこで役立つのが、第二言語習得研究、英語学、英語教育学、応用言語学など、英語習得や英語指導に役立つ様々な「言語学」の知見です。これらの学問は、世界中で研究が行なわれ、「最短最速の英語学習法」 が日々アップデートされています。

The DooRでは、これらの様々な言語学の知見をベースに、下記のように、10段階で英語のレベル分けをしています。あなたは、どのレベルですか?

【レベル0】基本語彙・基本発音(母音・子音)
【レベル1】基本文法
【レベル2】ゆっくり読めば理解できる
【レベル3】すばやく読める
【レベル4】応用発音(音声変化・リズム・イントネーション)
【レベル5】リスニングで意味が理解できる
【レベル6】リスニングの内容を記憶できる
【レベル7】正確に話し、書くことができる
【レベル8】流暢に話し、書くことができる
【レベル9】複雑に話し、書くことができる

【10段階のレベル別】最短最速の英語学習法

ここからは、あなたの英語レベルに合った、最適な学習法をご紹介します。下記に、あなたの英語レベルに最適なトレーニング法を記載していますが、実際の学習の過程では、それぞれのレベルを行ったり来たりしながら、学習すると相乗効果も高まります。例えば、レベル0の基本語彙や、基本発音を覚えるだけでなく、レベル1の文法学習やレベル2のチャンクリーディングなどを行うことも効果があります。「今の自分はレベル1だから、文法だけをやろう。」と厳密に考えず、柔軟に学習プランを組み立てましょう。

【レベル0→1】基本語彙と基本発音の強化

レベル0は、中学や高校で学んだ単語を知らない、もしくは、忘れてしまった状態です。また、単語単位で発音してもネイティブに通じない状態が、レベル0です。英会話をする上で、最も大事なのは、基本的な語彙と発音です。英語はコミュニケーションを行うためのツールですから、単語は文字を見て意味がわかるだけでなく、正しく発音できることが重要です。そこで、The DooRでは、ネイティブと同様に、腹式呼吸をベースにした基礎的な母音と子音について、集中的なトレーニングをします。同時に、単語をスムーズに発音し、意味を素早くイメージできるようにする記憶のトレーニングを行っています。

【レベル1→2】基本文法の強化

レベル1は、中学や高校で学んだ英語知識を知らない、もしくは、忘れてしまった状態です。英語の文を正しく作るのは、文法の知識があって初めてできることです。まず、ネイティブの思考法」を学ぶことで、ネイティブが頭の中で、どのように英文をつくっているのか(構文の仕組み)を理解します。ネイティブの思考法と構文の仕組みを学んだら、瞬間英作文でそれらを身につけるトレーニングを行います。これにより、英文を「ゆっくり読めば理解できる」状態へと近づけていきます。

【レベル2→3】意味理解の強化

英文をゆっくり読めば理解できるのに、スムーズに読めない状態がレベル2です。この主な原因は、英語の語順のまま理解できず、「日本語に訳そう」という意識から、返り読みをしてしまうことが挙げられます。そこで、英語を英語のまま「意味のかたまり」として理解するチャンクリーディングを行うことによって、英文を「すばやく読める」状態へと近づけていきます。

【レベル3→4】応用発音(音声知覚)の強化

英文をすばやく読めるようになったものの、音になるとうまく聞き取れない状態がレベル3です。ときに、学習者自身も驚くほど簡単な英文を聞き取れないことがあります。主な原因は、「音声知覚」ができていないため。そこで、「音声変化のルール」、「英語のアクセントとリズム」、「英語のイントネーション」を理解するトレーニングをしていくことで、英語の「音声知覚ができている」状態を目指します。

【レベル4→5】応用発音(音声知覚)の自動化

英語をなんとか聞き取れるのに、聞いた内容をすぐに理解することができない状態がレベル4です。リスニングは、①英語を聞き取るり、②聞いた内容を理解し、③記憶することの3段階があります。聞いた内容を理解できないと、会話の内容を記憶できず、英会話が成立しません。そこで、音声知覚を「自動化」するトレーニングによって、英語の「理解の処理がすばやくできる」状態を目指します。

【レベル5→6】意味理解の自動化と短期記憶の強化

英語を聞き、その内容を理解できるようになっても、次の会話(意見や解決法の提示)ができない状態がレベル5です。このレベルでは、まだ、会話の内容を覚えておく余裕がありません。そこで、さらに負荷の高いトレーニングを続けることで、「理解」の自動化を促していき、英語を「短期間の間記憶にとどめておける」余裕を生み出すことを目指します。

【レベル6→7】アウトプットスキル(正確性)の強化

英語を読み、開くことがある程度完成した段階で、アウトプットスキル(話す・書く)のスキルの強化に集中します。レベル6は、リスニングはできるものの、話したり書いたりすることが、あまりできない状態です。そこで、これまで身につけたインプットスキル(聞く・読む)を生かし、ゆっくりでも構わないので、「正確に話し、書くことができる」状態を目指します。プロの英語講師にライティングやスピーキングの添削をしてもらうことが重要です。

【レベル7→8】アウトプットスキル(流暢性)の強化

正確な英語をゆっくり話すことができても、流揚に話したり書いたりすることができない状態がレベル7です。流暢さを意識すると、どうしても間違いが増えるため、流賜さと正確さはそれぞれトレードオフの関係にあります。ここでは、時間を区切って、写真の内容を説明する写真描写や、トピックについての意見を述べるトレーニング、さらに、商談や社内会議などの様々なビジネスシーンを想定したトレーニングを行い、「流暢に話し、書くことができる」状態を目指します。

【レベル8→9】アウトプットスキル(複雑性)の強化

正確な英語を流暢に話し、書くことができるのがレベル8であり、英会話にかなり自信を持っている状態です。そこで、より複雑で専門的な会話をするために、英語の論理構造に基づいたプレゼン・スピーチの練習をして、表現のバリエーションを増やしていきます。英語を「複雑に話し、書くことができる」という、アウトプットスキルのゴールを目指します。

仕事で英語を話す必要がある方へ

もし、あなたが、海外での駐在、海外での起業、外資系企業への転職を予定している場合は、ビジネスシーンで困らないように、英会話の準備をすることが重要です。

あなたは下記のような、お悩みをお持ちではないですか?

「相手の話は聞き取れるのに、英語が出てこない」
「自分の発音がうまく伝わらない」
「日常英会話はなんとかできるが、ビジネスの英会話ができない」
「英語面接でうまく話せる自信がない」
「英語のメールの書き方が分からない」

ご安心ください。上記のお悩みは全て解決できます。英語通訳や海外営業の経験があり、ビジネス英語に精通した筆者が、あなたの英語力を短期間で伸ばします。筆者は、スピーキング指導法や、世界各国の英語アクセントに精通したデキキス教授と英語コーチングジム「The DooR(ザ・ドアー)」を運営し、多数のグローバル人材を輩出しています。外資企業への英語面接対策、海外企業との商談や国際カンファレンスに関するプレゼン指導など様々な実績があります。

外資系企業で仕事をするのに、流暢な英語を話す必要はありませんが、業務で問題なく、意思疎通がとれる英語力は必須です。転職や海外進出は、あくまで、今後のキャリアパスの通過点に過ぎません。転職後や海外駐在中に充実した仕事ができるように、私達があなたの英語力を効率的に伸ばすサポートを致します。英語コーチングサービスの詳細は、こちらをご覧ください。

【プロフィール】

Toshiyuki Takiuchi(瀧内俊之)

関西学院大学で言語学、英語学、欧米文化について学ぶ。アメリカのエモリー大学で演劇科を専攻し、プレゼンの手法、舞台演出について学ぶ。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、NHKドラマで英語指導を担当。その後、大手英語コーチングスクールにて指導経験を積み、独立。英語パーソナルトレーニングジム「 The DooR(ザ・ドアー)」のパーソナルトレーナーとして、TOEIC® L&Rの指導を行い、3か月で375点のスコアアップを記録。世界で活躍する起業家を育てる「Global Challenge」でビジネス英会話の指導を行い、受講生が、200組のうち、4組の選抜組に入賞。シリコンバレーの海外投資家にプレゼンする権利を獲得させた。日本の俳優に対し、ハリウッド・ブロードウェイへの進出をサポートする英語指導も行っている。YouTubeチャンネルのトシ先生のハリウッド英会話【海外映画・ドラマ】で英語学習やプレゼンのノウハウについて配信中。

Joseph DeChicchis(デキキス・ジョー)

関西学院大学総合政策学部教授。アメリカのペンシルベニア大学で言語学、イタリアのボローニャ大学で記号論、イギリスのサセックス大学で認知科学を学ぶ。現在は言語学、人類言語学、欧米文化コミュニケーションの研究に従事。世界の英語アクセントに精通している。関西学院大学の研究生に対し、言語学や認知科学、英語習得法について指導している。The DooRでは、カリキュラムアドバイザーとして、発音矯正、スピーキングスキルの強化、プレゼン対策など、受講生に対する英語コーチング指導のアドバイス、教材の監修を担当している。

 

Mitsuru Arakawa(荒川満)

大学卒業後、大手人材紹介会社に入社。大阪支店にて人材紹介の営業に従事。同グループのイギリス法人にて営業マネージャーとして営業体制の再構築を担当、取締役に就任し海外法人の経営に携わる。帰国後、東京本社にて海外就職希望者の海外転職、日系企業の海外進出を支援する部門のマネージャーとして勤務。同社を退職後、シンガポールにてArchAgent Pte Ltdを設立し、代表取締役社長を務める。The DooRでは、グローバルキャリアアドバイザーとして、英語面接の対策、英文レジュメの作成、海外での起業など、キャリアアップに関する英語コーチング指導のアドバイスを行っている。

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