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【ビジネスで使ってはいけない英語】5つのNG英語フレーズ-“日本人が使う間違った英語表現”を英会話講師が徹底解説!

ビジネスパーソンは日常英会話でなく、「ビジネス英語」を学ぶ必要がある

コロナウイルスの影響で、テレワークの機運が高まり、ビジネスパーソンが、自宅で過ごすことが多くなりました。通勤時間がなくなったことで、自宅で過ごすことが多くなり、英語の勉強を始める方も増えています。そんなビジネスパーソンが、英語を勉強する理由は、「仕事で英語を使う」「外資系企業に転職する」という明確な目標があるからです。

海外旅行で日常英会話をする場合は、英語は通じれば十分です。しかし、ビジネスで英語を使う場合は「プロのビジネスパーソンとしての英語」を使うことが求められます。例えば、あなたが、ネイティブと商談をすることになったとしましょう。もし、あなたが、ビジネスシーン不適切な英語を使うと、相手から悪い印象を受けて、商談が失敗する可能性が高まります。逆に、正しい英語表現を使うことができれば、相手からの良い印象や信頼を得やすいので、商談が成功するケースが増えます。今後、ビジネスで英語を使う可能性がある方は、ネイティブに好印象を与える英語表現を使えるようになることが重要です。

今回は、英語パーソナルトレーナーである筆者が、日本人が間違って使いがちな「5つのNGフレーズ」と「正しい言い換えフレーズ」をご紹介します。

NG英語① Is that okay? 「大丈夫ですか?」

“I’ll send the report to you by Friday. Is that okay?”
「そのレポートを金曜日までに送ります。大丈夫ですよね?(自信なし。。。。)」

取引先に対して、プランを提案したときに、使ってしまいがちな英語表現です。

この”Is that OK?”はネイティブにとって、“Help me!”のように聞こえます。自分が何をしているのかわからない。自分に自信がなく、自分が行った提案がいいのか、悪いのかもわかっていないと言うニュアンスです。海外の取引先と商談している時に、このような表現を使ってしまったら、先鋒に誤解されたり、軽く見られたりするリスクがあります。これはビジネスシーンで避けるべきです。自信を持って相手に提案ができる表現を覚えましょう。

取引先には、下記のように伝えると良いです。

“I’ll send the report to you by Friday. Is this what you had in mind?
「金曜日までにそのレポートを送ります。これは、あなたの意図されていたことですか?

Have in mindは直訳すると「心の中に持っている」なので、

①「be thinking of doing (something)~のことを考えている」
②「plan or intend to do something~を計画している」の意味になります。

また、上司に対して、自分の提案や計画について承認を求めるときは、どのような表現を使えば良いのでしょうか?

“ I can submit more detailed proposals by tomorrow. Let me know if I should proceed.”
「明日までに、さらに詳しい提案書を提出できます。予定通り進めて良いかお知らせください。

“Let me know if I should proceed.”「予定通り進めて良いかお知らせください。」これが適切な表現となります。Proceedは「continue as planned 計画通り進める」と言う意味です。上司に対して、自分が進めてきた計画や提案について、スマートに承認を求める表現です。

上記の英語表現について、下記の動画で詳しい解説をしていますので、是非、ご覧ください。

NG英語② I don’t know「わかりません」

あなたが取引先や上司から、質問をされた時に、必ず的確な答えを言う必要はありません。誰しも、すぐには回答できないことがあるからです。”I don’t know” 「わかりません。」だけで終わってしまうと、「回答ができない。聞かれた質問に対する答えがない。」と自分の能力のなさをアピールしてしまうことになります。すぐに、回答が出ない場合は、次のように表現しましょう。

“I don’t know, but I will find out.”「今わかりませんが、調べておきます。」

“I will find out”は今答えがないけれど、答えをいずれ見つけると言う意思表示を表します。“I don’t know” 「わかりません。」で終わらず、必ず、“but I will find out” を付け加えるよう習慣づけましょう。もしくは、次のフレーズも有効です。

“Let me look into that.”「それについて調べさせてください。」

「look(見る)」に加えて、「into」の「関心を持って」という意味を含めて「…を調べる」になります。「look」も「into」も「じっくり」という意味合いを含んでいるので、丁寧に調べるニュアンスを表現できます。

NG英語③ He/She works for me.「彼/彼女は私の部下です」

もし、あなたが取引先に部下の紹介をする時に、使ってはいけない表現です。直訳で「彼は、彼女は、私のために働いています。」の意味です。この表現をネイティブが聞くと、あなたが部下より上の階級であることに優越感を感じている印象を受けます。これは、あなたが嫌味な人に思われてしまう表現であり好ましくありません。次のフレーズを使い、チームの部下を紹介しましょう。

“We work together.” 「私たちは一緒に働いています。」

NG英語④ I hope to hear from you soon!「ご連絡頂けることをお待ちしております」

これは、emailの終わりによく使われる表現ですが、好ましい表現はありません。なぜなら、「hope to hear from you(連絡が来ることを願う)」と言う表現は、連絡が来ない可能性についても示唆しているからです。そうではなく、あなたは「取引先と次に会うことを確信している」、「取引先から連絡をもらえることに自信がある」と伝えることが重要です。

次の表現をすると、取引先と新規の仕事ができる可能性を高めることができます。

“I look forward to discussing next steps.” 「次のステップについてお話しすることを楽しみにしています。」
“I look forward to hearing from you soon.”「すぐに連絡がいただけることを楽しみにしています。」

NG英語⑤ I think/I feel…「私は…と思う/感じる」

ここでは、新しい顧客と信頼関係を築く時や就職活動の面接で使う時の表現を紹介します。

“I think I can be a great asset to your company.”「私は御社の重要な財産(人材)になります。」

I think や I feel と言う表現を使うと、自信のなさを表します。こういった表現はしない方が賢明です。単純に、I think や I feel を使わないことが重要です。

もしくは、次のような表現をすることお勧めします。

“I know I can be a great asset to your company. “ 「私は御社の重要な財産(人材)になると(100%)確信しています。」

knowは「be absolutely certain or sure about something(何かについて完全に確信している)」と言う意味になります。自信を示すフレーズとして非常に有効です。

まとめ

海外旅行での英会話は、相手に通じれば、特に問題にはなりません。しかし、ビジネスシーンで英語を使う場合は、取引先に誤解されないように、正しい英語表現をする必要があります。ちょっとした英語表現の間違いで相手への印象が悪くなることを肝に銘じておきましょう。英語で商談をしている時点で、ネイティブはあなたを「プロのビジネスパーソン」とみなします。あなたが使う英語は「”professional business language”(プロのビジネス言語)」であるべきなのです。ビジネスシーンで正しい英語表現が使えるよう、コツコツと学習しましょう。

仕事で英語を話す必要がある方へ

もし、あなたが、海外での駐在、海外での起業、外資系企業への転職を予定している場合は、ビジネスシーンで困らないように、英会話の準備をすることが重要です。

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「自分の発音がうまく伝わらない」
「日常英会話はなんとかできるが、ビジネスの英会話ができない」
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ご安心ください。上記のお悩みは全て解決できます。英語通訳や海外営業の経験があり、ビジネス英語に精通した筆者が、あなたの英語力を短期間で伸ばします。筆者は、スピーキング指導法や、世界各国の英語アクセントに精通したデキキス教授と英語コーチングジム「The DooR(ザ・ドアー)」を運営し、多数のグローバル人材を輩出しています。外資企業への英語面接対策、海外企業との商談や国際カンファレンスに関するプレゼン指導など様々な実績があります。

外資系企業で仕事をするのに、流暢な英語を話す必要はありませんが、業務で問題なく、意思疎通がとれる英語力は必須です。転職や海外進出は、あくまで、今後のキャリアパスの通過点に過ぎません。転職後や海外駐在中に充実した仕事ができるように、私達があなたの英語力を効率的に伸ばすサポートを致します。英語コーチングサービスの詳細は、こちらをご覧ください。

【プロフィール】

Toshiyuki Takiuchi(瀧内俊之)

関西学院大学で言語学、英語学、欧米文化について学ぶ。アメリカのエモリー大学で演劇科を専攻し、プレゼンの手法、舞台演出について学ぶ。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、NHKドラマで英語指導を担当。その後、大手英語コーチングスクールにて指導経験を積み、独立。ビジネス英語コーチングジム「 The DooR(ザ・ドアー)」のパーソナルトレーナーとして、TOEIC® L&Rの指導を行い、3か月で375点のスコアアップを記録。世界で活躍する起業家を育てる「Global Challenge」でビジネス英会話の指導を行い、受講生が、200組のうち、4組の選抜組に入賞。シリコンバレーの海外投資家にプレゼンする権利を獲得させた。日本の俳優に対し、ハリウッド・ブロードウェイへの進出をサポートする英語指導も行っている。YouTubeチャンネルのトシ先生のハリウッド英会話【海外映画・ドラマ】で英語学習やプレゼンのノウハウについて配信中。

Joseph DeChicchis(デキキス・ジョー)

関西学院大学総合政策学部教授。アメリカのペンシルベニア大学で言語学、イタリアのボローニャ大学で記号論、イギリスのサセックス大学で認知科学を学ぶ。現在は言語学、人類言語学、欧米文化コミュニケーションの研究に従事。世界の英語アクセントに精通している。関西学院大学の研究生に対し、言語学や認知科学、英語習得法について指導している。The DooRでは、カリキュラムアドバイザーとして、発音矯正、文法理論、スピーキングスキルの強化など、受講生に対する英語コーチング指導のアドバイスや、教材の監修を担当している。

 

Mitsuru Arakawa(荒川満)

大学卒業後、大手人材紹介会社に入社。大阪支店にて人材紹介の営業に従事。同グループのイギリス法人にて営業マネージャーとして営業体制の再構築を担当、取締役に就任し海外法人の経営に携わる。帰国後、東京本社にて海外就職希望者の海外転職、日系企業の海外進出を支援する部門のマネージャーとして勤務。同社を退職後、シンガポールにてArchAgent Pte Ltdを設立し、代表取締役社長を務める。The DooRでは、グローバルキャリアアドバイザーとして、英語面接の対策、英文レジュメの作成、海外での起業など、キャリアアップに関する英語コーチング指導のアドバイスを行っている。

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