ビズイングリッシュコーチ(Biz English Coach)|忙しい社会人でも英語力が伸びる時短学習法

英語を勉強したいけれど時間がない」——これは多くの社会人が抱える悩みです。仕事帰りは疲れている、休日は家族との時間や家事もある。そんな中でも英語力を伸ばすことは可能です。大切なのは学習時間の長さではなく、質の高い学習を継続できる仕組みを作ることだからです。

今回は、私が代表・英語コーチを務めるビズイングリッシュコーチ(Biz English Coach)で実践している考え方をもとに、忙しい社会人でも英語力を伸ばせる学習法についてお話しします。1日約70分、限られた時間の中で成果を最大化する——その具体的な方法をご紹介します。

なぜ忙しい社会人は英語学習が続かないのか

英語学習が続かない最大の理由は、最初から頑張りすぎてしまうことです。
例えば、

・毎日2時間勉強する
・英単語を100個覚える
・TOEIC問題集を毎日50ページも進める

こうした目標を立てる気持ちはよく分かります。しかし、仕事が忙しくなったり、わからないことが増えたり、やる気が出ない日があると、計画通りに進まなくなります。すると、「今日はできなかった」「また続かなかった」と思い、いつの間にか学習をやめてしまいます。ですが、ここで問題なのは意志やモチベーションに頼った学習をしていることです。大切なのは、続けられる仕組みを作ることです。

忙しい社会人ほど小さな成功体験が重要

英語学習を継続するために必要なのが、成功体験です。人は「理解できた」「覚えられた」「続けられた」という達成感を積み重ねることで、学習を継続しやすくなります。一方、難しすぎる内容や結果の見えない状態が続くと、挫折してしまいます。

だからこそ、学習初期は小さな成功体験を積み重ねることが大切です。短い英文や英語の名言、ドラマで見かけた気になるフレーズなど、親しみやすい教材を選びましょう。「今日も英語に触れられた」という感覚を毎日積み重ねることが、習慣化への第一歩です。

英語を効率よく覚える勉強法|丸暗記ではなくイメージ理解が重要

忙しい社会人にとって重要なのは、限られた学習時間をできるだけ効率よく使うことです。例えば、単語やフレーズの学習においては、ただ日本語訳を覚えるのではなく、それらのコアイメージを理解すると記憶に残りやすくなります。

例えば友人から、
“We’re having dinner tonight. Can you come?”(今夜みんなで食事するけど来られる?)
と連絡が来たとします。

しかし仕事が長引いていて参加できそうにありません。そこで、
“Sorry, I can’t make it.”(ごめん、行けないんだ)
と返します。

多くの学習者は、make it = (行ける・間に合う)と丸ごと暗記しようとします。英語学習で伸び悩む人の多くは、こうした表現を一つひとつ別の熟語として覚えようとします。ここで少し考えてみてください。make は本来「作る」という意味のはずです。なぜ、ここでは「行けません」という意味になるのでしょうか。

実は、ネイティブスピーカーは make 「モノ、結果、状態を作り出す」という感覚で使っています。

例えば、
I made a cake.(ケーキを作った)は、ケーキという結果を生み出しています。
She made a mistake.(彼女はミスをした)は、ミスという結果を生み出しています。

つまり、make のコアイメージは、「結果や状態を実現する」 なのです。この視点で改めて I can't make it. を見てみましょう。ここでの it が指すのは食事会に参加すること。その場に到着すること。つまり、「実現したい状況そのもの」 です。すると I can't make it. は、「その状況を実現できない」という感覚になります。そこから自然に、行けません。参加できません。間に合いません。という意味になるのです。

このように、英語を日本語訳で覚えるのではなく、英語話者がどのようなイメージで言葉を使っているのかを理解する考え方があります。これは「認知文法」と呼ばれるアプローチにも通じています。認知文法とは、ネイティブスピーカーが世界をどのように物事を捉えているのかを理解するアプローチです。英語を日本語に訳すのではなく、英語話者の発想を理解すること。これが、忙しい社会人にとって非常に効率の良い学習法です。

忘れることも学習の一部

せっかく理解したフレーズでも、一度学んだだけで記憶に定着することはほとんどありません。しかし、忘れることは決して悪いことではありません。むしろ、忘れた内容を思い出そうとするときに記憶は強化されます。

例えば、以前学んだ単語やフレーズを数日後に見返したとき、「何だったかな?」と思い出そうとすることがあります。この「思い出す」という行為そのものが、記憶の定着に大きく役立つことが分かっています。

だからこそ私は、理解する→忘れる→思い出す→使うというサイクルで学習するよう指導しています。理解と反復を繰り返しながら、少しずつ使える英語へと変えていくことが重要です。

また、記憶の定着には復習のタイミングも重要です。実際に、ドイツの心理学者エビングハウスの研究では、人は学習した内容を時間の経過とともに忘れていく一方で、適切なタイミングで復習することで効率よく記憶を定着できることが示されています。

英単語を効率よく覚える方法や、科学的に効果的な復習のタイミングについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

覚えた英語は実際に使う

単語や文法を理解し、意味を覚えたとしても、実際に使う練習をしなければ、とっさに英語は出てこないからです。そこでビズイングリッシュコーチでは、学んだ内容を実際に使う機会を重視しています。

例えば、

  • 英会話で使う
  • 英語日記で使う
  • 自分の考えを英語で表現する
  • 学んだフレーズを音読やシャドーイングで反復する

といった形です。

実際に使うことで、「知っている英語」から「使える英語」へと変わっていきます。また、アウトプットは記憶の定着にも大きく貢献します。ただし、やみくもに英会話を続ければ話せるようになるわけではありません。現在の英語レベルによって、効果的なスピーキング練習の方法は異なります。

例えば、英語初心者が自由英会話ばかり行っても、知っている単語や表現だけを繰り返してしまい、なかなか表現の幅が広がらないことがあります。一方で、ある程度の英語力がある方は、自分の考えを英語で表現する練習が重要になります。

英語レベル別の効果的なスピーキング学習法については、下記の記事で詳しく解説しています。

1日70分でも成果が出る学習設計とは

英語力を伸ばすためには、ある程度の学習量は必要です。しかし、多くの社会人にとって毎日2〜3時間の学習時間を確保するのは簡単ではありません。そこでビズイングリッシュコーチでは、忙しい社会人でも無理なく継続できるよう、1日約70分の学習を推奨しています。

1日70分といっても、ずっと椅子に座って集中する必要はありません。通勤時間や昼休み、家事の合間など、日常のスキマ時間を組み合わせれば十分です。大切なのは、学習を日常生活の中に自然に組み込むことです。

ただし、同じ70分でも、何をすべきかは人によって異なります。発音に課題がある方、語彙力が不足している方、リスニングが苦手な方——それぞれ優先すべき学習は違います。だからこそビズイングリッシュコーチでは、まず現在の英語力を診断し、一人ひとりの課題に合わせた学習プランを設計し、限られた時間でも効率よく英語力を伸ばせるよう指導しています。

まとめ

ビズイングリッシュコーチでは、現在の英語力や学習方法を分析し、一人ひとりに合った学習プランをご提案しています。英語で伸び悩む理由は、「何を優先して学ぶべきか」が分からないことがほとんどです。だからこそ、まずは現在の課題を明確にし、限られた学習時間の中で大きく英語力を向上させる学習プランを設計することが大切です。今の学習法で良いのか不安な方は、お気軽に無料体験レッスンをお申し込みください。

参考文献

  • Agarwal, P. K., & Bain, P. M. (2019). Powerful Teaching: Unleash the Science of Learning. Jossey-Bass.
  • Brown, P. C., Roediger III, H. L., & McDaniel, M. A. (2014). Make It Stick: The Science of Successful Learning. Harvard University Press.
  • Ebbinghaus, H. (1885/1913). Memory: A Contribution to Experimental Psychology. Teachers College, Columbia University.
  • Nation, I. S. P. (2022). Learning Vocabulary in Another Language (3rd ed.). Cambridge University Press.
  • Tyler, A. (2012). Cognitive Linguistics and Second Language Learning. Routledge.

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プロフィール

  • 専属パーソナルコーチ

    瀧内俊之
    (Toshiyuki Takiuchi)

    関西学院大学で言語学、英語音声学、英語文化コミュニケーション学を修め、米国エモリー大学でアクセントトレーニングを研究。帰国後は海外営業や通訳、ハリウッド俳優への発音指導など、多彩な現場で実績を積む。その後、大手スクールでの指導を経て、受講生一人ひとりのニーズに合わせた英語コーチングを行うため、ビズイングリッシュコーチを設立。

  • 学習カリキュラム監修者

    デキキス・ジョー教授
    (Joseph DeChicchis)

    関西学院大学総合政策学部教授。言語学、英語音声学、英語文化コミュニケーション学を専門とし、日本人が最短で英語を習得できる「時短学習メソッド」を開発。ビズイングリッシュコーチでは、受講生一人ひとりの課題に合わせたカリキュラムやオリジナル教材を監修し、学習効果を最大化するサポートを行う。

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