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【サウナで英語力を伸ばす】サウナーの英語コーチが教える”脳を鍛える”サウナの入浴法とは?

仕事のできるビジネスパーソンほど、英語学習に集中できない

最近は、コロナウイルスの影響で、リモートワーク、テレワーク、在宅勤務など、自宅で仕事ができるようになってきました。それに伴い、企業の面接や取引などのオンライン化、グローバル化が加速しました。ビジネスパーソンは、高い英語力を求められるようになり、TOEIC、VERSANT、英検など自宅で仕事や英語の勉強をする方が増えています。

あなたは、自宅で英語の勉強をしているとき、下記の様な経験はありませんか?

「仕事が多すぎて、勉強にうまくスイッチの切り替えができない。」
「勉強の時間は、頭が重たい感じがして、集中力が続かない。」
「仕事をするだけですでに負担が大きく、勉強をする余裕がない。」

このように、自宅で集中できる方は非常に少ないです。英語の勉強に集中力できないのは、あなただけではありません。一流のビジネスパーソンほど、会社から信頼されているので、業務の量が多く、全ての結果を出すことが求められているので、常に大きなストレスを抱えています。「仕事以外のことに集中することができない。。。」これは、全てのビジネスパーソンが共通して持っている悩みです。実際に、筆者は英語のトレーナーとして、英会話の指導やコーチングをしていますが、経営者の方やハイキャリアの受講生の方が、大学生の受講生よりも、「勉強に集中することが難しい。」という相談を多く受けます。

サウナは誰でもできる脳の休息法

このような多忙なビジネスパーソンでも、サウナによって効率的に、そして、瞬時に、脳と体を休め、コンディションをととのえることができます。私たち日本人は、お風呂に入る(入浴)を習慣としているため、入浴に近い行為である、サウナを簡単に習慣化できます。サウナは、強制的に脳を休ませ、思考力を上げる効果があるので、多忙なビジネスパーソンや英語学習者と相性が良いのです。

【サウナは脳トレ】ワーキングメモリを鍛え、英語力を伸ばす

サウナに入るとα波(アルファ波)が正常化します。α波は脳波の波形の一つで、ゆったりと気分の落ち着いたときに現れる波形です。正常なα波状態になると脳が最も力を発揮する状態になり、言語の習得に必要な認知機能の能力(ワーキングメモリ)や集中力がアップします。

ワーキングメモリとは、情報を一定期間保持し、同時に処理する能力のことを言います。簡単に言うと、入ってきた情報を頭の中で①記憶し、②整理して、③運用する能力の事です。この3つのプロセスができていると、学習がスムーズにできるようになります。例えば、英語では、①記憶:教科書に出てきた単語の発音や意味を記憶し、②整理:単語の使い方を整理し、③運用:英会話で使用することが3つのプロセスになります。言語学では、ワーキングメモリは、新しい言語を学ぶ際に、脳の最も重要なシステムだと言われています。ワーキングメモリを鍛えるサウナは、ビジネスパーソンや英語学習者に最適な「脳トレ」と言えるでしょう。

筆者もサウナの効果を実感し、大分県の別府に移住

筆者自身も、自分が経験するまでは、サウナの効果について、懐疑的でした。「本当に仕事や学習の集中力が上がるのだろうか?」と思っていましたが、サウナを習慣化することで、仕事や学習の生産性が上がり、毎日快適に過ごせるようになりました。今では、サウナを愛するがあまり、冬から春にかけて、大分県で生活するようになりました。現在は、東京と大分の2拠点での生活をしています。下記の写真は、大分県の鍾乳洞の近くでサウナをしている様子です。

次に、筆者も実践している「脳を休ませる」サウナの入浴法をご紹介します。この入浴法は、慶應義塾大学医学部特任助教授の加藤容崇氏がおすすめする「医学的に最高の効果を発揮するサウナの入り方」です。

医学的に最高の効果を生み出すサウナの入り方

STEP① サウナに入る前に水分補給をする

服を脱いで浴室へ入る前に必ず水分補給を行います。サウナに入ると、一度で大量の汗をかくので、最初に水分を摂っておくと、脱水を防げます。また、体にしっかり水分をいれることができるので、最初のサウナ浴から気持ちのいい汗をかくことができます。

STEP② 身体と頭を洗って、湯船に入る(1〜2分)

サウナに入る前に身体と頭をしっかりと洗うことが大切なポイントです。 その理由は、「他のお客さんへのエチケット」と「キレイな汗をかきやすくする」からです。前者は言うまでもなく、キレイな身体でサウナや温泉を利用するのがマナー です。後者は、身体を洗わないでいると、皮膚の汗腺に汚れのふたがついている状態で、汗がかきづらいです。 汚れのふたを洗い流すことで、キレイな汗がかきやすくなります。※体を洗い終わったら、湯船に入ります。サウナでは、体温が急激に上がります。心臓に大きな負担をかけないように、41℃までの熱すぎない湯船で体を温めて、サウナに入る準備をましょう。

※体を洗い終わった後、まず湯船に入るのをお勧めしているのは、温泉療法専門医の早坂信哉氏です。筆者も、心臓への負担を考え、41℃までの熱すぎない湯船に入っています。北海道大学保健管理センターの大塚吉則氏によると、いきなり42℃以上の湯船に入ると逆に心臓への負担がかかりすぎるとのこと。また、低音と高音のサウナがある場合は、必ず低音のサウナから入ることが重要です。

STEP③ サウナ室を出るのは、平常の脈拍数の2倍になった時(約5〜10分)

湯船の後は、タオルで体をふいて、サウナ室へ。 慶應義塾大学医学部特任助教授の加藤容崇氏によると、サウナ室を出るタイミングは平常の脈拍の2倍になった時がよいとのことです。その理由は、サウナは心臓への負担をかけるため、ジョギングをする程度の脈拍約5〜10分)にするのがベストだそうです。逆に、それ以上になると心臓への負担をかけすぎてしまい、健康を損ねてしまう可能性があるとのこと。自分の脈拍数を知らない方は、サウナ室の温度や湿度によりますが、サウナ室にいる時間は約5分から10分にしましょう。

※サウナ室が熱いと感じる場合はサウナ室のなるべく下段に座りましょう。 サウナ室は座る位置が高くなればなるほど熱くなります。頭がのぼせないように、濡れたタオルを頭に巻くか、サウナハットをかぶりましょう。また、全身をムラなく温めるために、スペースがあれば、「あぐら」か「体育座り」をすることがおすすめです。

STEP④ 「ぬるい水」のシャワーをする

サウナ室から出たら、まず、「ぬるい水」のシャワーで体を慣らしてから、水風呂に入ります。水風呂に入る前にシャワーを浴びるのは、社会人として、最低限のマナーです。また、ぬるい水でシャワーを浴びることで、水風呂に入っても心臓に大きな負担がかかりません。 水風呂に入る前に、熱いシャワーを浴びると、ヒートショック(急激な温度変化によって血圧が大きく変動することで、失神や脳梗塞などを引き起こすこと)が起こる危険性があるので、絶対にやめましょう。

STEP⑤「息を吐きながら」、水風呂に入る

「水風呂がとにかく苦手。」「心臓がバクバクするから苦手」などと思われる読者もいらっしゃるでしょう。そんな方に、できるだけ体に負担をかけずに、水風呂に入る方法をご紹介します。それは、「息を吐きながら」、水風呂に入ることです。息を吐くと、横隔膜によって押し出されるお腹の血液の量が減り、心臓に戻る血液も減ります。そうすると、心臓への負担があまりかからなくなるので、心臓がバクバクすることがなく、冷たいと言う感覚もやわらぎます。また、一度水風呂に入ったら、しばらく、じっとしていましょう。30秒たつと、冷たさを和らげてくれる膜の「羽衣」が生まれます。羽衣をまとうと、「冷たくて嫌だ」と思っていた水風呂が「冷たくて気持ちいいな」と思えるようになります。

※サウナの施設によって違いますが、水風呂の温度は、16〜17度がベストです。それより低い温度の水風呂に入ると、ドーパミンという快楽物質が出て、サウナ依存症になってしまいます。これは、マラソンランナーが走らないとイライラするようになる現象と同じです。施設側は、サウナ依存症のお客を増やした方がもうかるかもしれませんが、入る側は注意した方がよいです。

STEP⑥水風呂を出るのは、気道がスースーしたら(約1分)

羽衣をまとうと、脈拍数と脈の強さが平常時に戻っていきます。脈が平常時に戻ったら、すぐに水風呂を出ましょう。時間にすると、1分程度です。「呼吸をしたときに気道がスースする」というのも、出る目安として使えます。水風呂につかることで冷やされた血液が全身を1周するのに、大体1分かかります。冷やされた血液は、気道(鼻から肺に空気が入る道)に戻ります。冷えた起動と、サウナで体の深部から温まっていた肺との間に温度差が生まれ、気道がスースーします。

STEP⑦外気浴で「ととのう」

水風呂から上がると、サウナ最大の至福のとき、外気浴(目安は10分)が待っています。水風呂から出たら、体が冷えないように、タオルで体を拭きましょう。「冬に外気浴をしたら風邪をひいてしまうのでは?」と疑問に思われるかもしれませんが、大丈夫です。体は、お湯が入った魔法瓶のように、熱を閉じ込めてくれます。サウナで、体の深部の体温が上がり、水風呂で、体の表面の毛穴や血管が閉じることで、外へ熱が出にくい状態になっているからです。ですから、外気浴では、全身がぽかぽかして、最高の気分を味わえます。 ゆっくり目をつぶっていると、脳内の疲れがとれて、恍惚感で満たされます。この感覚が「ととのう」です。ととのいを味わうために、浴室に置いてあるイスやリクライニングなどに深く腰掛けましょう。横になると、さらに効果的です。

STEP⑧水分を補給し、STEP②〜⑦を繰り返す(最大3セット)

外気浴が終わったら、水分を補給し、STEP②〜⑦を繰り返します。最大で3セットが目安です。筆者の場合、午前中に入浴する場合は、1セット、仕事が終わった後に入浴する場合は2〜3セットを目安にサウナを楽しんでいます。サウナのセット数が少ないほど、リフレッシュ効果が高いので、仕事前には、1セットがおすすめです。逆に、サウナのセット数を増やすと、リラックス効果が高くなるので、寝る前には、2〜3セットがおすすめです。

サウナでのNG行動

 自分の体調に合わせて利用することが一番重要です。下記の点にも気をつけましょう。

・こまめな水分補給を欠かさない
・飲酒しながら、あるいは飲酒後のサウナ利用は控える
・長時間の利用は控える
・気分が悪いときは利用をやめる
・高血圧、心臓疾患、運動制限を課せられている人は利用前に医師に相談する
・妊娠中の方は利用を控える
・5歳以下の子供も利用を控え、5歳から10歳の子供は大人と一緒に低温、短時間で負担がかからないように入る

まとめ

サウナに入浴すると、脳を効果的に休ませることで、認知能力(ワーキングメモリ)が向上し、英語力や集中力がアップします。サウナは、まさしく現代人の「脳トレ」です。これを機会に是非、お試しください。

仕事で英語を話す必要がある方へ

もし、あなたが、海外での駐在、海外での起業、外資系企業への転職を予定している場合は、ビジネスシーンで困らないように、英会話の準備をすることが重要です。

あなたは下記のような、お悩みをお持ちではないですか?

「相手の話は聞き取れるのに、英語が出てこない」
「自分の発音がうまく伝わらない」
「日常英会話はなんとかできるが、ビジネスの英会話ができない」
「英語面接でうまく話せる自信がない」
「英語のメールの書き方が分からない」

ご安心ください。上記のお悩みは全て解決できます。英語通訳や海外営業の経験があり、ビジネス英語に精通した筆者が、あなたの英語力を短期間で伸ばします。筆者は、スピーキング指導法や、世界各国の英語アクセントに精通したデキキス教授と英語コーチングジム「The DooR(ザ・ドアー)」を運営し、多数のグローバル人材を輩出しています。外資企業への英語面接対策、海外企業との商談や国際カンファレンスに関するプレゼン指導など様々な実績があります。

外資系企業で仕事をするのに、流暢な英語を話す必要はありませんが、業務で問題なく、意思疎通がとれる英語力は必須です。転職や海外進出は、あくまで、今後のキャリアパスの通過点に過ぎません。転職後や海外駐在中に充実した仕事ができるように、私達があなたの英語力を効率的に伸ばすサポートを致します。英語コーチングサービスの詳細は、こちらをご覧ください。

【プロフィール】

Toshiyuki Takiuchi(瀧内俊之)

関西学院大学で言語学、英語学、欧米文化について学ぶ。アメリカのエモリー大学で演劇科を専攻し、プレゼンの手法、舞台演出について学ぶ。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、NHKドラマで英語指導を担当。その後、大手英語コーチングスクールにて指導経験を積み、独立。ビジネス英語コーチングジム「 The DooR(ザ・ドアー)」のパーソナルトレーナーとして、TOEIC® L&Rの指導を行い、3か月で375点のスコアアップを記録。世界で活躍する起業家を育てる「Global Challenge」でビジネス英会話の指導を行い、受講生が、200組のうち、4組の選抜組に入賞。シリコンバレーの海外投資家にプレゼンする権利を獲得させた。日本の俳優に対し、ハリウッド・ブロードウェイへの進出をサポートする英語指導も行っている。YouTubeチャンネルのトシ先生のハリウッド英会話【海外映画・ドラマ】で英語学習やプレゼンのノウハウについて配信中。

Joseph DeChicchis(デキキス・ジョー)

関西学院大学総合政策学部教授。アメリカのペンシルベニア大学で言語学、イタリアのボローニャ大学で記号論、イギリスのサセックス大学で認知科学を学ぶ。現在は言語学、人類言語学、欧米文化コミュニケーションの研究に従事。世界の英語アクセントに精通している。関西学院大学の研究生に対し、言語学や認知科学、英語習得法について指導している。The DooRでは、カリキュラムアドバイザーとして、発音矯正、文法理論、スピーキングスキルの強化など、受講生に対する英語コーチング指導のアドバイスや、教材の監修を担当している。

 

Mitsuru Arakawa(荒川満)

大学卒業後、大手人材紹介会社に入社。大阪支店にて人材紹介の営業に従事。同グループのイギリス法人にて営業マネージャーとして営業体制の再構築を担当、取締役に就任し海外法人の経営に携わる。帰国後、東京本社にて海外就職希望者の海外転職、日系企業の海外進出を支援する部門のマネージャーとして勤務。同社を退職後、シンガポールにてArchAgent Pte Ltdを設立し、代表取締役社長を務める。The DooRでは、グローバルキャリアアドバイザーとして、英語面接の対策、英文レジュメの作成、海外での起業など、キャリアアップに関する英語コーチング指導のアドバイスを行っている。

参考文献

『The Pomodoro Technique: The Acclaimed Time-Management System That Has Transformed How We Work』by Francesco Cirillo

『Intensive Meditation Training Improves Perceptual Discrimination and Sustained Attention』 by Katherine A. MacLean, Emilio Ferrer, Emilio Ferrer, Stephen R. Aichele, David A. Bridwell, Anthony P. Zanesco, Tonya L. Jacobs, Brandon G. King, Erika L. Rosenberg, Baljinder K. Sahdra, Phillip R. Shaver, B. Alan Wallace, George R. Mangun, Clifford D. Saron

『Quiet Your Mind: Mindfulness Meditation Practices to Reduce Stress, Manage Anxiety and Worry, Improve Mental Health, and Create Inner Peace』 by Steven Schuster

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