英語学習ブログ

【科学的な英会話の上達法】言語学専門の教授によるスピーキング指導法を、英語レベル別に解説します!

英語の上達法や指導法がわからない英語学習者は多い

「英語が話せるようになりたい」
「スピーキングをどのように上達させればいいかわからない」
「英会話の正しい指導法が知りたい」

こう言ったことでお悩みではありませんか?
実は、英会話、特にスピーキングを習得する方法や指導法について知識がなく、困っている方は多いです。これをうまく解決する方法は〇〇を見ることが重要です。それでは、その〇〇にとは一体何を指すのでしょうか?

スピーキングの上達法や指導法は学習者の”英語レベル”によって変わる

言語学専門のデキキス・ジョー教授から、英語の指導法について、ご教示いただきました。筆者は英語の指導をするパーソナルトレーナーで、デキキス教授は、筆者の恩師です。デキキス先生は、「英語力を上げるのに一番重要な指導法は、英語学習者の課題と課題を解決するトレーニングをすること」だと常日頃からおっしゃています。英語学習者の現時点の英語レベルや課題によって、勉強すべき内容は変わるからです。デキキス先生は、日本人が英会話のスピーキング力を上達させるために、最も効果的な指導法をご教示してくださいましたので、以下にまとめます。

文脈に合わせた表現の指導は上級者のみ、中級者以下は文法の型のみを指導する

言語学の観点から、英語を指導するトレーナーは、学習者の英語レベルによって、間違いを指摘する範囲を決めることが重要です。学習者が英語上級者だと、文脈に合わせた英語が使えているかどうかを観察し、間違いがあった場合に、正しい表現を、都度、伝えることが重要です。しかし、学習者の英語レベルが、中級者以下の場合は、文法が合っていて、ネイティブに意味が伝わる英語だったら、指摘をするべきではありません。

例えば、「思考動詞」の指導法についてご紹介しましょう。

「思考動詞」は簡単に言うと、
I think that she is a liar.(彼女は嘘つきだと思う)のように
[that S(主語) V(動詞)]でスピーカーの思考している内容を伝える動詞です。

中級者以下の方は、基本的に、どんな文脈でもthinkを使わせてスピーキングをさせることが重要です。スピーキングをするのを恐れて話さなくなると、改善のための指導ができないので、学習者に気持ちよく会話してもらう必要があります。ただし、that SVの文法が、she are a liarのような、文法的に根本的な間違いをしている場合のみ、指摘します。中級レベル以下の学習者の方は、英会話をする際に、まずthink that SVの型を使い、コミュニケーションをとれるようにすることを意識しましょう。

もし、学習者が「think whether SV」「think she are a liar.」基本的な接続詞や動詞などの文法の型に誤りが見られる場合、学習者に誤りを指摘することが重要です。英語学習者が「英語を話そう」とする姿勢を持ってもらいながら、型や文法の使い方で大きく間違えたものだけ、指摘をする指導法が重要です。学習者は、指摘されたフレーズを復唱し、正しい型を覚える必要があります。

これに対して、上級レベルの英語学習者は、基本的なスピーキングの型が入っており、様々な文脈での使い分けが必要になってきます。think that SVと同じ型をとる思考動詞でも、下記のような使い分けができるよう適宜、指導していくことが重要です。

思考動詞の具体例

believe
ある程度自信を持って本当だと「思う」ことです。
think に比べ語調が強く、確証はないが本人がそう確信している場合に用いられます。

feel
何となく「思う」ことです。気持ちによる個人的な意見を控えめに言う場合に用いられます。

suppose
ある程度の知識に基づいて推測して「思う」ことです。
think より自己主張の軽い語で、その内容にはっきりとした確信がない場合に用いられます。guess に比べ、何かしらの根拠に基づいた推測であることを表します。

guess
根拠がなくなんとなく「思う」ことです。
suppose に比べ簡略的で口語的な語です。
think よりも控えめな表現として用いられます。

assume
基本的に推測することですが、特に「誤った思い込み(仮定)」という意味で用いられることが多いです。

このように、上級レベルの英語学習者は、型を覚えるだけでなく、様々な文脈に適した表現を積極的に使っていくことで、スピーキングのレベルが上達します。

まとめ:受講生の英語レベルに合わせて効率的に英語力を伸ばすことが大事

このように、受講生のレベルに応じて、指導法を変えていくことが重要です。英語トレーナーの筆者は、初中級者の方には、ネイティブ視点で英文法や英語の論理を理解する「ネイティブ脳」の身につけ方、自然な英語の発音の仕方などを身につける「音声変化」のトレーニングを行います。それに対して、上級者の方には、プレゼン・ピッチの仕方、ニュースやビジネス会議、面接、日常会話など、文脈に応じた、適切な英語表現や「アメリカ英語とイギリス英語の違い」などを身につけるトレーニングをしています。受講生の課題やレベルにあったパーソナルトレーニングを提供することで、短期間で英語力がアップします。「音声変化」、「アメリカ英語とイギリス英語の違い」を下記の動画で解説していますので、是非、ご参照ください。

「音声変化」、アメリカ英語とイギリス英語の違い」の解説はこちら↓

仕事で英語を話す必要がある方へ

もし、あなたが、海外での駐在、海外での起業、外資系企業への転職を予定している場合は、ビジネスシーンで困らないように、英会話の準備をすることが重要です。

あなたは下記のような、お悩みをお持ちではないですか?

「相手の話は聞き取れるのに、英語が出てこない」
「自分の発音がうまく伝わらない」
「日常英会話はなんとかできるが、ビジネスの英会話ができない」
「英語面接でうまく話せる自信がない」
「英語のメールの書き方が分からない」

ご安心ください。上記のお悩みは全て解決できます。英語通訳や海外営業の経験があり、ビジネス英語に精通した筆者が、あなたの英語力を短期間で伸ばします。筆者は、スピーキング指導法や、世界各国の英語アクセントに精通したデキキス教授と英語コーチングジム「The DooR(ザ・ドアー)」を運営し、多数のグローバル人材を輩出しています。外資企業への英語面接対策、海外企業との商談や国際カンファレンスに関するプレゼン指導など様々な実績があります。

外資系企業で仕事をするのに、流暢な英語を話す必要はありませんが、業務で問題なく、意思疎通がとれる英語力は必須です。転職や海外進出は、あくまで、今後のキャリアパスの通過点に過ぎません。転職後や海外駐在中に充実した仕事ができるように、私達があなたの英語力を効率的に伸ばすサポートを致します。英語コーチングサービスの詳細は、こちらをご覧ください。

【プロフィール】

Toshiyuki Takiuchi(瀧内俊之)

関西学院大学で言語学、英語学、欧米文化について学ぶ。アメリカのエモリー大学で演劇科を専攻し、プレゼンの手法、舞台演出について学ぶ。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、NHKドラマで英語指導を担当。その後、大手英語コーチングスクールにて指導経験を積み、独立。ビジネス英語コーチングジム「 The DooR(ザ・ドアー)」のパーソナルトレーナーとして、TOEIC® L&Rの指導を行い、3か月で375点のスコアアップを記録。世界で活躍する起業家を育てる「Global Challenge」でビジネス英会話の指導を行い、受講生が、200組のうち、4組の選抜組に入賞。シリコンバレーの海外投資家にプレゼンする権利を獲得させた。日本の俳優に対し、ハリウッド・ブロードウェイへの進出をサポートする英語指導も行っている。YouTubeチャンネルのトシ先生のハリウッド英会話【海外映画・ドラマ】で英語学習やプレゼンのノウハウについて配信中。

Joseph DeChicchis(デキキス・ジョー)

関西学院大学総合政策学部教授。アメリカのペンシルベニア大学で言語学、イタリアのボローニャ大学で記号論、イギリスのサセックス大学で認知科学を学ぶ。現在は言語学、人類言語学、欧米文化コミュニケーションの研究に従事。世界の英語アクセントに精通している。関西学院大学の研究生に対し、言語学や認知科学、英語習得法について指導している。The DooRでは、カリキュラムアドバイザーとして、発音矯正、文法理論、スピーキングスキルの強化など、受講生に対する英語コーチング指導のアドバイスや、教材の監修を担当している。

 

Mitsuru Arakawa(荒川満)

大学卒業後、大手人材紹介会社に入社。大阪支店にて人材紹介の営業に従事。同グループのイギリス法人にて営業マネージャーとして営業体制の再構築を担当、取締役に就任し海外法人の経営に携わる。帰国後、東京本社にて海外就職希望者の海外転職、日系企業の海外進出を支援する部門のマネージャーとして勤務。同社を退職後、シンガポールにてArchAgent Pte Ltdを設立し、代表取締役社長を務める。The DooRでは、グローバルキャリアアドバイザーとして、英語面接の対策、英文レジュメの作成、海外での起業など、キャリアアップに関する英語コーチング指導のアドバイスを行っている。

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