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「メールを確認し、返信した」を英語で!日本人がやりがちなNGフレーズと正しいフレーズ 

日本人は、知らないうちに失礼な英語を話している

近年では、グローバル化が進み、外資系企業だけでなく、日系企業でも、英会話をする機会が増えています。海外のスタッフと適切なコミュニケーションをとることは、現代のビジネスマナーと言えるでしょう。しかし、英会話に不慣れな方は、知らないうちに、失礼な表現を使ってしまいがちです。

「I just sent back your email.」は失礼な英語表現

あなたが、アメリカ人の同僚とオフィスにいるとしましょう。会話を例にあげましょう。同僚があなたに、「アンケートのメールに返信してくれた?」と尋ねました。メールの返信は、ちょうど、完了したところです。この場合、英語でどう答えますか?

I just sent back your email.

この英文を思いついた方は、多いのではないでしょうか?日本語から、英語に直訳した場合、確かに、上記の英文になりますよね?しかし、この英文は非常にまずい表現です。なぜなら、send backという動詞は「送り返す」の意味で、「読む」「答える」という意味内容が含まれていないからです。同僚は「もしかして、メールを読んでないの?」と疑ってしまうからです。「ちょうど、あなたのメールを読まずに、お返ししたところです。」とネイティブには、聞こえます。正しい表現は、下記になります。

I just answered your email.「たった今、メールをお返ししました。(回答しました。)」

answer「回答する」の表現を使うと、メールを返しただけでなく、内容の回答がきちんと終わったことを意味します。上記のように、たった一言の英語フレーズでも、自分の説明が不足していると、ネイティブに誤解を与えてしまいます。そういった誤解を生まないように、ネイティブに、自分の状況や意思を正確に伝えることが重要です。次に、メールを確認した状況で使える、正しいフレーズをご紹介します。

ネイティブに伝わる「メール確認後のフレーズ」

Your email hasn’t arrived yet.「メールはまだ届いていません。」

メールを送ったと知らされたのに、まだ到着していない場合に使えるフレーズです。hasn’t arrived yetで「まだ届いていない(これから届く可能性がある)」ことを表現しています。メールが実際に届くまでのタイムラグを示唆しています。didn’t arriveだと「届かなかった」と完全に、メールの到着を否定することになるので、過去形を使用するのは避けた方が良いです。

I just received your email.「メールをちょうど受け取りました。」

「ちょうど」の意味を持つ、justを使っているのがミソです。もし、I recieved your email. 「私はメールを受け取りました。」と言うと、メールがいつ届いたのかわからず、メールの送り主が不安になります。メールの届いた時間を正確に伝えるようにしましょう!

Your message is garbled. 「あなたのメールは文字化けしています。」

be garbledで、「文字化けしている」の意味です。Could you resend it?「送り直してくれますか?」と伝えると良いでしょう。

Your email might be in your spam folder. 「あなたのメールが、迷惑メールフォルダに入ってしまっているかもしれません。」

届くはずのメールが、受信フォルダにない場合は、spam folder「迷惑メールフォルダ」に振り分けられているかもしれません。spamは、「貼りまくる」や「送りまくる」の意味があります。「spam mail」は「広告や勧誘目的で、大量に送信される迷惑メールのことで、「junk mail」と表現することもあります。junkは英語で「ガラクタ」の意味で、興味のないチラシや手紙などが、そのままゴミ箱に捨てられるようなものを指します。

ここまで、メールの返信を完了を伝えるフレーズや、メールの確認後に使えるフレーズなどをご紹介しました。ビジネスでは正確に自分の状況や意思を伝え、ネイティブに誤解を与えないことが重要です。TPOに合わせた、正しいビジネス英語が使えるように、是非、この記事をお役立てください。ビジネス英語について、さらに、詳しく学びたい方は、下記の動画をご覧ください。

【プロフィール】

Toshiyuki Takiuchi(瀧内俊之)

関西学院大学で言語学、英語学、欧米文化について学ぶ。アメリカのエモリー大学で演劇科を専攻し、プレゼンの手法、舞台演出について学ぶ。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、NHKドラマで英語指導を担当。その後、大手英語コーチングスクールにて指導経験を積み、独立。ビジネス英語コーチングジム「 The DooR(ザ・ドアー)」のパーソナルトレーナーとして、TOEIC® L&Rの指導を行い、3か月で375点のスコアアップを記録。世界で活躍する起業家を育てる「Global Challenge」でビジネス英会話の指導を行い、受講生が、200組のうち、4組の選抜組に入賞。シリコンバレーの海外投資家にプレゼンする権利を獲得させた。日本の俳優に対し、ハリウッド・ブロードウェイへの進出をサポートする英語指導も行っている。YouTubeチャンネルのトシ先生のハリウッド英会話【海外映画・ドラマ】で英語学習やプレゼンのノウハウについて配信中。

Joseph DeChicchis(デキキス・ジョー)

関西学院大学総合政策学部教授。アメリカのペンシルベニア大学で言語学、イタリアのボローニャ大学で記号論、イギリスのサセックス大学で認知科学を学ぶ。現在は言語学、人類言語学、欧米文化コミュニケーションの研究に従事。世界の英語アクセントに精通している。関西学院大学の研究生に対し、言語学や認知科学、英語習得法について指導している。The DooRでは、カリキュラムアドバイザーとして、発音矯正、文法理論、スピーキングスキルの強化など、受講生に対する英語コーチング指導のアドバイスや、教材の監修を担当している。

 

Mitsuru Arakawa(荒川満)

大学卒業後、大手人材紹介会社に入社。大阪支店にて人材紹介の営業に従事。同グループのイギリス法人にて営業マネージャーとして営業体制の再構築を担当、取締役に就任し海外法人の経営に携わる。帰国後、東京本社にて海外就職希望者の海外転職、日系企業の海外進出を支援する部門のマネージャーとして勤務。同社を退職後、シンガポールにてArchAgent Pte Ltdを設立し、代表取締役社長を務める。The DooRでは、グローバルキャリアアドバイザーとして、英語面接の対策、英文レジュメの作成、海外での起業など、キャリアアップに関する英語コーチング指導のアドバイスを行っている。

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