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英語が速くて聞き取れない時に使うフレーズは?正しい言い回しで、ネイティブとのすれ違いをなくそう!

日本人の話す英語は、誤解を生みやすい

「正しい英語を話したはずなのに、ネイティブに伝わっていない。。。」
「ネイティブとの英会話ですれ違いが多い。。。。」

自分が意図した英語が伝わらず、苦労した経験はありませんか?日本人は、言葉の持つニュアンスの違いをわかっていないまま、英語を話すため、ネイティブに誤解を与えることが多いです。日常会話では、笑って済まされることもありますが、ビジネスシーンで、お互いが勘違いをしたままで仕事を進めると、大変なことになります。下記の例を見てみましょう。

「英語が聞き取りにくい」の正しい表現は?

会議中、外国人の英語が分からず、「英語が聞き取りにくい」と伝えたい場合、正しいものは下記の表現のどれでしょうか?

①My listening isn’t very good.
②I have trouble with spoken English.
③My hearing isn’t very good.

上記の3つの英文はあなたにとって、同じ意味のように思えるかもしれません。しかし、ネイティブにとっては、明らかな意味の違いがあります。では、順に日本語訳を見て、それぞれの意味内容を確認しましょう。

似ているようで、全く意味の違う英会話表現

①My listening isn’t very good.
「私は、注意力がありません。」
②I have trouble with spoken English.
「話される言葉の聞き取りにくいのですが」
③My hearing isn’t very good.
「私は耳が遠いです。」

英語が聞き取れない時に、hearingやlisteningを使わない

外国人が参加する会議で、彼らの英語が速く、聞き取れない時には、あなたはどのように伝えますか?もし、③のMy hearing isn’t very good.を使うと、ほとんどの出席者は、あなたのために、大声で話し始めるでしょう。でも、彼らは、決してわかりやすく、ゆっくりと話してはくれません。なぜなら、あなたが、「私の耳は遠いです。」伝えてしまったからです。hearingは、「the ability to hear sounds(音を聞く能力)」の意味だと覚えておきましょう。

同様に、①のMy listening isn’t very good.「私は注意力がありません。」は不適切な表現です。listenは「to give attention to someone or something in order to hear him, her, or it(人、物の音を聞くために注意を向けること)」の意味です。ですから、listeningは、「注意力」の意味になります。

「英語が聞き取りにくいいのですが」と伝えたい場合は、②のI have trouble with spoken English.が正解です。直訳すると、「話し言葉を理解するのに苦労しています。」つまり、「話される英語が聞き取りにくいです。」の意味になります。英語の聞き取りが苦手な方は是非、使ってみてください。

英語が聞き取れない時に使える「丁寧な言い回し」

英語が聞き取れない時に使える、下記の丁寧な表現も覚えましょう。

①I beg your pardon.
「なんとおっしゃいましたか?」
②Spoken English is hard for me to understand.
「話される英語は、私には難しいです。」
③Would you mind saying that again?
「もう一度おっしゃっていただけますか?」

①のI beg you pardon.は、直訳すると「あなたの赦しを乞います。」となりますが、転じて「すみません、何とおっしゃいましたか?」という意味で使うようになりました。皆さんにおなじみのPardon?やSorry?以上に、丁寧なフレーズです。しかし、このフレーズも語気を強めて発音すると「なんですって?」というような怒った調子になるので、要注意です。

③のWould you mind saying that again?「もう一度言っていただいてもよろしいでしょうか?」は、同様の意味の「Could you say that again?」や「Could you repeat that for me?」よりも、さらに丁寧な表現なので、ビジネスシーンに最適です。

Could you speak more slowly?は使わない方がよい

英語で、「もう少しゆっくり話してもらえませんか?」と話す場合は、Could you speak more slowly?を使うよう、学校で習ったかもしれませんが、これは事実ではありません。ネイティブが、かなりの早口で話している場合に用いるのであれば、使用の問題はないのですが、ネイティブが自然な速度で話している場合、相手を少しイラつかせる可能があります。当然、会話の文脈にもよるのですが、唐突に、この表現を使うと「私が悪いのではなく、あなたが早口だから、ゆっくり話してください。」と相手を非難する表現になりうるからです。日常英会話ならまだしも、ビジネスシーンでは使うべきではありません。

仕事で英語を話す必要がある方へ

もし、あなたが、海外での駐在、海外での起業、外資系企業へ転職を予定している場合は、ビジネスシーンで困らないように、英会話の準備をすることが重要です。

あなたは下記のような、お悩みをお持ちではないですか?

「相手の話は聞き取れるのに、英語が出てこない」
「自分の発音がうまく伝わらない」
「日常英会話はなんとかできるが、ビジネスの英会話ができない」
「英語面接でうまく話せる自信がない」
「英語のメールの書き方が分からない」

ご安心ください。上記のお悩みは全て解決できます。英語通訳や海外営業の経験があり、ビジネス英語に精通した筆者が、あなたの英語力を短期間で伸ばします。筆者は、スピーキング指導法や、世界各国の英語アクセントに精通したデキキス教授と英語コーチングジム「The DooR(ザ・ドアー)」を運営し、多数のグローバル人材を輩出しています。外資企業への英語面接対策、海外企業との商談や国際カンファレンスに関するプレゼン指導など様々な実績があります。

外資系企業で仕事をするのに、流暢な英語を話す必要はありませんが、業務で問題なく、意思疎通がとれる英語力は必須です。転職や海外進出は、あくまで、今後のキャリアパスの通過点に過ぎません。転職後や海外駐在中に充実した仕事ができるように、私達があなたの英語力を効率的に伸ばすサポートを致します。英語コーチングサービスの詳細は、こちらをご覧ください。

【プロフィール】

Toshiyuki Takiuchi(瀧内俊之)

関西学院大学で言語学、英語学、欧米文化について学ぶ。アメリカのエモリー大学で演劇科を専攻し、プレゼンの手法、舞台演出について学ぶ。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、NHKドラマで英語指導を担当。その後、大手英語コーチングスクールにて指導経験を積み、独立。ビジネス英語コーチングジム「 The DooR(ザ・ドアー)」のパーソナルトレーナーとして、TOEIC® L&Rの指導を行い、3か月で375点のスコアアップを記録。世界で活躍する起業家を育てる「Global Challenge」でビジネス英会話の指導を行い、受講生が、200組のうち、4組の選抜組に入賞。シリコンバレーの海外投資家にプレゼンする権利を獲得させた。日本の俳優に対し、ハリウッド・ブロードウェイへの進出をサポートする英語指導も行っている。YouTubeチャンネルのトシ先生のハリウッド英会話【海外映画・ドラマ】で英語学習やプレゼンのノウハウについて配信中。

Joseph DeChicchis(デキキス・ジョー)

関西学院大学総合政策学部教授。アメリカのペンシルベニア大学で言語学、イタリアのボローニャ大学で記号論、イギリスのサセックス大学で認知科学を学ぶ。現在は言語学、人類言語学、欧米文化コミュニケーションの研究に従事。世界の英語アクセントに精通している。関西学院大学の研究生に対し、言語学や認知科学、英語習得法について指導している。The DooRでは、カリキュラムアドバイザーとして、発音矯正、文法理論、スピーキングスキルの強化など、受講生に対する英語コーチング指導のアドバイスや、教材の監修を担当している。

 

Mitsuru Arakawa(荒川満)

大学卒業後、大手人材紹介会社に入社。大阪支店にて人材紹介の営業に従事。同グループのイギリス法人にて営業マネージャーとして営業体制の再構築を担当、取締役に就任し海外法人の経営に携わる。帰国後、東京本社にて海外就職希望者の海外転職、日系企業の海外進出を支援する部門のマネージャーとして勤務。同社を退職後、シンガポールにてArchAgent Pte Ltdを設立し、代表取締役社長を務める。The DooRでは、グローバルキャリアアドバイザーとして、英語面接の対策、英文レジュメの作成、海外での起業など、キャリアアップに関する英語コーチング指導のアドバイスを行っている。

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