英語学習のコツ

勝つプレゼンと負けるプレゼンの違い。勝つための「たった1つの質問」 

プレゼンがうまくできない人は多い

「海外の取引先への英語のプレゼンまで時間がない。」
「プレゼンを今までやってきたが、うまくいかない。」
「いいプレゼンができたと思ったのに結果が伴わない。」

このような経験はありませんか?日本人は欧米人と比べて、プレゼンを苦手としている方が多いです。どうして、プレゼンの結果がともわない「負けるプレゼン」になってしまうのでしょうか?それは、プレゼンに対する考え方が間違っているからです。プレゼンは話し手が主役のコミュニケーションだと思っていませんか?

話し手が主役になると失敗する

学校の校長先生が朝礼で話しているのを聞いて、

「ひどく退屈だ。」
「一刻も早く終わって欲しい。」
「眠ってしましそうだ」

と思った経験が一度はあると思います。そして、つまらない校長先生の話を聞かずにいると怒られてしまった。これってどう考えても理不尽ですよね?なぜ、こんなことが起こるのでしょうか?

それは、校長先生が、生徒に関係のない自分の話だけをしているからです。自分の話をする校長先生は、気持ちが良くなり、「生徒は熱心に聞いている!今日のスピーチは成功している!」と思い込みます。生徒が無理やり聞かされていることは想像もしていません。だから、生徒が少しでも聞いていない様子を見ると怒るのです。これは、典型的なスピーチの失敗例です。

プレゼンも同様です。プレゼンで失敗するケースは、話し手が、「自分や会社の製品」についてだけ話しをする場合がほとんどです。大抵の人は、他人ではなく、自分のことを一番大事にしています。プレゼンの聞き手も例外では、ありません。話し手がどんなに優れた製品の紹介をしても、聞き手を置いてきぼりにしたら、そのプレゼンは失敗します。聞き手が真剣に話を聞いてくれないからです。

プレゼンは、聞き手が主役のコミュニケーション

プレゼンの主役は、話し手でなく、聞き手でないといけません。プレゼンは特に、話し手が大部分の会話を占めるので、日常の会話以上に聞き手を意識して話す必要があります。これは、プレゼンの成功の鍵を握る一番重要なことです。

優秀なプレゼンターは、間違いなく、聞き手を主役にしています。聞き手の関心を生み出すことが、プレゼンの成功につながるとわかっているからです。

例えば、オバマ大統領の大統領選挙の勝利演説を例に挙げてみましょう。当時話題になった”Yes We can”が何度も出てくる有名な素晴らしい演説です。オバマ大統領は、選挙の勝利は自分のものではなく、応援してくれた聴衆であるとスピーチしています。

オバマ大統領の勝利演説

“But above all, I will never forget who this victory truly belongs to. It belongs to you. It belongs to you.”
「けれどもほかの何を差し置いても、今夜のこの勝利が真に誰のものなのか、私は決して忘れません。この勝利は、みなさんのものです。みなさんのものなのです。

それでは、どうしたら、聞き手を主役にした効果的なプレゼンができるのでしょうか?
それは、たった一つの質問を自分にすることです。

どうすれば聞き手の役に立てるか?

私たちはプレゼンをする際に、自分のことに焦点をあてがちです。しかし、プレゼンは話し手が聞き手の役に立つために行うことです。聞き手が何を必要としているかを考えましょう。「聞き手は、どんな話を私から聞きたいだろうか?」と自分に質問することで、プレゼンの内容が段階的に、聞き手を中心とした内容になります。プレゼンターには3段階のレベル(レベル1〜レベル3)があります。あなたがこの質問を通して、レベル3の優秀なプレゼンターになれているか確認しましょう。

プレゼンターのレベルは3段階に分かれる

レベル1:カメラが自分を映す主観的な人

レベル1は「自分を相手にどう見せたいか」という人です。自分のカメラが自分だけを映している主観的な状態です。前述した、校長先生が当てはまります。自分のことにしか関心がないので、プレゼンの内容は自己中心的で、相手から話を聞いてもらえません。自分が話したい内容の資料だけを準備して、プレゼンが終わったら「うまくいった!」と自己満足に浸ります。この人のプレゼンは当然、結果が伴いません。

レベル2:カメラが相手を映す客観的な人

1段階上のレベル2の人は相手の立場を考えます。自分のカメラが相手を映している客観的な状態です。相手が何を望んでいるのか知るために努力して、それに応えるようにプレゼンをします。製品を使用したアンケートをもらったり、ユーザーにインタビューをしたりする行為がこれに当たります。

レベル3:カメラが相手と相手側から想像した自分を映す俯瞰的な人

さらに1段階上のレベル3の人は、相手の立場を考えた上で、さらに相手側から自分がどのように映っているか、自分が相手に対してどんな行動・発言をすれば、喜んでもらえるかまでを想像しはじめます。自分のカメラが相手を映し、さらに、相手側のカメラを想像してつくり、自分を映している俯瞰的な状態です。

前述したように、オバマ大統領が選挙の勝利演説で、勝利は、自分のものではなく、応援してくれた聴衆の勝利だと宣言しました。それは聴衆が大統領となった自分に期待している言葉であると俯瞰的に考えていたからです。

まとめ

このように、あなたが俯瞰的に自分のことや相手のことを考えれば、プレゼンの成功確率は高まります。常に、プレゼンをする際には、「聞き手は、どんな話を私から聞きたいだろうか?」という質問を軸にして準備をするようにしましょう。※これまでの内容を音声で学びたい方はこちらをクリックするとstand.fmのアプリで視聴できます。


【ライタープロフィール】


瀧内俊之(Toshiyuki Takiuchi)

関西学院大学で言語学、文化論について学ぶ。アメリカのエモリー大学で演劇科を専攻、プレゼンの手法、舞台演出について学ぶ。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、ドラマでの英語指導を担当し、俳優としても活動した。その後、ENGLISH COMPANYにて多数の受講生を指導し独立。ビジネス英語に特化した短期集中型英語パーソナルトレーニングジム「 The DooR(ザ・ドアー)」のパーソナルトレーナーとして、3カ月の指導で300点以上のTOEICのスコアアップの実績を持つ。世界で活躍する起業家を育てる福岡市主催のGlobal Challengeの受講生に対し、1ヶ月の指導で、200組のうち、4組の選抜組に入賞させ、シリコンバレーで海外投資家へプレゼンをする権利を獲得させる。日本の俳優に対し、ハリウッド・ブロードウェイへの進出をサポートする英語指導も行っている。YouTubeチャンネルの「Toshi’s English Gym」で英語学習やプレゼンのノウハウについて配信中。

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