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【プレゼンが失敗する理由】あなたのプレゼンが退屈なのはスライドのせい!聞き手が自分の話に集中する方法をプロが教えます!

プレゼンスキルはビジネスで必須

経営者が投資家に資金調達を募ったり、株主に今後のビジネス展開を説明したりと、プレゼンはビジネスパーソンにとって避けられない重要なイベントの一つです。近年、世界経済が拡大する中、ますますプレゼンの需要も拡大しています。しかし、

「プレゼンを見ていてつまらなかった。。。。」
「プレゼンをしたが、聞き手の反応が良くなかった。。。。」

というケースが非常人に多いです。残念ながら、日本人は外国人と比べて、プレゼンが下手な方が多いです。世界で仕事をするビジネスパーソンにおいて、これは、致命的な問題です。

プレゼンがうまくいかない理由

日本人のプレゼンがうまくいかない理由は、スライドに多くの情報を入れてしまうからです。プレゼンに不慣れな方のスライドを見ると、1枚読むだけで、数分かかってしまうようなことも多いです。こういったケースは、プレゼン初心者の方に多いのですが、スライドに自分が話すことを全て盛り込もうとしてしまいがちです。その理由は、プレゼンに不慣れな方が、スライドに話すことをたくさん載せると、聞き手にとって、話がわかりやすくなると誤解しているからです。

スライドに情報を載せすぎることは絶対にやめてください。なぜなら、必要以上の情報がスライドにあると、聞き手はスライドの内容を理解しようとして、話し手の話を全く聞かなくなってしまうからです。結果、聞き手はあなたのプレゼンテーションが退屈だと感じてしまうことでしょう。文字情報の多いスライドは聞き手の理解の邪魔になります。話を聞くと同時に、スライドの文章の理解をすることは聞き手にとって負担が大きすぎるのです。

聞き手はスライドではなく、あなたに話してほしい

逆に、聞き手が求めているのは、スライドに頼りすぎず、あなたが自分の言葉で話してくれることです。原稿をそのまま読み上げるプレゼンは誰がやってもつまらないです。スライドは、あくまでも、あなたの話を助ける道具にすぎません。出来るだけスライドの情報量を少なくし、聞き手が興味を持つようなスライドを心がけましょう。スライドは文章よりも、数字のデータ、図、写真など最低限の情報だけを見せることの方が有効です。なぜなら、聞き手はあなたの話に集中するからです。

例えば、労働者の自立性が仕事をする上で重要だと問題提起をする場面で、インストラクターの指示に従うイルカの画像を最初に見せて、「この写真は今日の話のテーマにまつわることです。何だと思いますか?」と質問してみると良いです。そして次のように、続けます。「実は、これは現代の我々の働き方なんですよ。上司(インストラクター)に言われたことだけをやる私(イルカ)の毎日。社会人の生活でこんな風に感じた経験はありませんか?」

そうすると、聞き手は息苦しい自分の労働環境を想像し、「確かに、その通りだな。なんとかこの環境を改善したいな。」と勝手に思考を巡らしてくれます。次に話し手、聞き手が今欲している労働環境の改善策や自立性を持つ働き方について話せばいいのです。

プレゼンは聞き手の好奇心をくすぐり続けることで成功する

このように、聞き手の好奇心を刺激するためにスライドは有効です。そして肝心の内容の説明は後で、言葉で行うのがポイントです。スライドに集中させるのか、それとも、話に集中させるのか、常に聞き手の視線を考慮してスライドと原稿を作るようにしましょう。上記の例はあくまで、スライドの使い方を説明をするために、少し極端なケースを挙げましたが、悪しからず。

プレゼンテーションやピッチにおけるスライドのように、人に何かを伝えるには、人の好奇心をくすぐることが非常に重要です。人は好奇心を持って初めて、あなたの話を聞こうと思ってくれるからです。生まれつきの美人やモデルのような外見がなくても、老若男女全ての方が使えるテクニックです。知っているだけで、あなたは、頭一つ抜きん出たスピーカーになれます。

実際に、私は英語の指導でも、度々このテクニックを使っています。また、受講生もこの手法を使い、投資家向けにシリコンバレーのプレゼンを成功させました。プレゼンをする際は、是非、このテクニックを使ってみましょう。

プレゼンテーションコースの受講生のインタビュー動画はこちら↓

【プロフィール】

Toshiyuki Takiuchi(瀧内俊之)

関西学院大学で言語学、英語学、欧米文化について学ぶ。アメリカのエモリー大学で演劇科を専攻し、プレゼンの手法、舞台演出について学ぶ。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、NHKドラマで英語指導を担当。その後、大手英語コーチングスクールにて指導経験を積み、独立。ビジネス英語コーチングジム「 The DooR(ザ・ドアー)」のパーソナルトレーナーとして、TOEIC® L&Rの指導を行い、3か月で375点のスコアアップを記録。世界で活躍する起業家を育てる「Global Challenge」でビジネス英会話の指導を行い、受講生が、200組のうち、4組の選抜組に入賞。シリコンバレーの海外投資家にプレゼンする権利を獲得させた。日本の俳優に対し、ハリウッド・ブロードウェイへの進出をサポートする英語指導も行っている。YouTubeチャンネルのトシ先生のハリウッド英会話【海外映画・ドラマ】で英語学習やプレゼンのノウハウについて配信中。

Joseph DeChicchis(デキキス・ジョー)

関西学院大学総合政策学部教授。アメリカのペンシルベニア大学で言語学、イタリアのボローニャ大学で記号論、イギリスのサセックス大学で認知科学を学ぶ。現在は言語学、人類言語学、欧米文化コミュニケーションの研究に従事。世界の英語アクセントに精通している。関西学院大学の研究生に対し、言語学や認知科学、英語習得法について指導している。The DooRでは、カリキュラムアドバイザーとして、発音矯正、スピーキングスキルの強化、プレゼン対策など、受講生に対する英語コーチング指導のアドバイス、教材の監修を担当している。

 

Mitsuru Arakawa(荒川満)

大学卒業後、大手人材紹介会社に入社。大阪支店にて人材紹介の営業に従事。同グループのイギリス法人にて営業マネージャーとして営業体制の再構築を担当、取締役に就任し海外法人の経営に携わる。帰国後、東京本社にて海外就職希望者の海外転職、日系企業の海外進出を支援する部門のマネージャーとして勤務。同社を退職後、シンガポールにてArchAgent Pte Ltdを設立し、代表取締役社長を務める。The DooRでは、グローバルキャリアアドバイザーとして、英語面接の対策、英文レジュメの作成、海外での起業など、キャリアアップに関する英語コーチング指導のアドバイスを行っている。

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