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【プレゼンの発表で緊張しない3つのテクニック】英語のプレゼン指導者が絶対に”あがらない”方法を教えます!

私たちは誰でも人前に立つと緊張する

「人前で話すのが苦手だ。」
「プレゼンではいつもあがってしまう。」
「発表やスピーチはなるべく避けたい。」

こういう悩みをお持ちの方は多いです。普段は、普通に話せるのに、プレゼンや発表会で話すときに緊張してうまくいかない。
それは一体なぜでしょうか?私たちが本番で緊張しまう理由は下記の2つあります。

緊張してしまう理由は2つ

理由①集中する対象が自分に向き、失敗を恐れて緊張する

まず、1つ目の理由は、集中の対象が「自分」になっているからです。「自分がプレゼンで失敗するのではないか。」
「もし、間違えて自分の評価が下がったら、どうしよう。」と自分の失敗を恐れて緊張します。つまり、話し手の「自分を良く見せたい」という気持ちが原因です。緊張している話し手は聞き手を無視して、自分の商品について早口でしゃべります。当然、このような一方的なプレゼンは失敗します。

理由②視線を感じると本能レベルで緊張する

2つ目の理由は、1つ目以上に厄介です。私たち人間は、誰しも、自分に視線が向けられていると本能的に、「そこから逃げたい」と思い、緊張してしまうからです。太古の時代から、人間は、肉食動物の視線を感じると、食べられないように、その場に恐れや緊張を感じて、すぐに逃げ出すようにできています。これは私たちのDNAのレベルで組み込まれています。

脳の扁桃体が他人からの視線を感じると「早く逃げて!」と命令を出すのです。その結果、聞き手と距離を取るために、聞き手と目を合わせず、下を向いたり、スライドの原稿を読みあげたりして話したてしまいます。その間、目の前にいる聞き手は放置した状態になっているので、プレゼンは失敗します。

国内・海外を問わず、プレゼンで重要なのは、聞き手に意識を集中することです。聞き手にどう見られているかといったエゴを捨て、聞き手の役に立つことを第一に考えることが重要です。なぜなら、自分に意識を向けた瞬間、扁桃体からあなたに「逃げて!」という命令が出されるからです。

では、どのようにすれば、聞き手に集中することができるのでしょうか?それは、「利他の精神」です。人に思いやりの精神を持ち、親切にすることで、私たちは落ち着いて行動ができるようになっています。そうすることにより、聞き手の表情やリアクションに合わせてプレゼンの内容を伝えることができます。

自信を持ってプレゼンをする3つのテクニック

1. 聞き手のことを考えて準備する(本番前)

何度も繰り返しますが、プレゼンは「聞き手」ありきです。聴衆の方は、貴重な時間とお金を使い、会場までお越しくださって、あなたの話を聞いてくれているのですから、聞き手のニーズを第一に考え、話のテーマや内容を決めていきましょう。準備が整ったら、いよいよ本番日です。誰でも、プレゼンの本番前が最も緊張します。「自分の話がつまらないと思われたらどうしよう。」と心配になります。会場に出ていく直前に、「聞いてくれている人達こそが、主役で、私の味方だ」と自分に言い聞かせましょう。あなたの仲間である聞き手に役立つ情報を届けるために、プレゼンをするのです。

2. 聞き手に簡単な質問をする(本番開始直後)

本番が始まったら、まず最初に、聞き手に対してプレゼンの内容に関する簡単な質問をしましょう。質問により、聞き手の気持ちに寄り添うことで、自然と聞き手に注意が向きます。自分への注意や意識がなくなり、緊張が解け、安心してプレゼンを進めることができます。聞き手は「スピーカーは私のことを考えてくれている味方だ。」と思い、話を聞いてくれるので、最後まで良い印象を持ってもらえます。

3. 聞き手に笑顔でアイコンタクトをとる(本番中)

聞き手はあなたの仲間です。全員を見るのではなく、まず、特定の一人を選び、笑顔でアイコンタクトをとりましょう。これにより、大勢の人の前に立っている意識を和らげ、緊張感がなくなり、自信を持って、聞き手にプレゼンをすることができます。話を進めていく途中で、また、別の人を選び、笑顔でアイコンタクトを送りましょう。聞き手を常に意識してコミュニケーションをすることで、プレゼンは成功します。

まとめ

私たちがプレゼンで緊張してしまうのには、下記の2つの理由がありました。
理由①集中する対象が自分に向き、失敗を恐れて緊張する
理由②視線を感じると本能レベルで緊張する

上記の理由から生まれる緊張を解く方法が下記の3つになります。
この方法を使い、緊張することなく、成果の出るプレゼンを行いましょう。

1. 聞き手のことを考えて準備する(本番前)
2. 聞き手に簡単な質問をする(本番開始直後)
3. 聞き手に笑顔でアイコンタクトをとる(本番中)

下記の動画では、シリコンバレーでプレゼンを成功させた受講生へのインタビューをしております。

動画でのインタビューはこちら↓


参考文献

『Rewire Your Anxious Brain: How to Use the Neuroscience of Fear to End』by Catherine M. Pittman, Elizabeth M. Karle

【プロフィール】

Toshiyuki Takiuchi(瀧内俊之)

関西学院大学で言語学、英語学、欧米文化について学ぶ。アメリカのエモリー大学で演劇科を専攻し、プレゼンの手法、舞台演出について学ぶ。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、NHKドラマで英語指導を担当。その後、大手英語コーチングスクールにて指導経験を積み、独立。ビジネス英語コーチングジム「 The DooR(ザ・ドアー)」のパーソナルトレーナーとして、TOEIC® L&Rの指導を行い、3か月で375点のスコアアップを記録。世界で活躍する起業家を育てる「Global Challenge」でビジネス英会話の指導を行い、受講生が、200組のうち、4組の選抜組に入賞。シリコンバレーの海外投資家にプレゼンする権利を獲得させた。日本の俳優に対し、ハリウッド・ブロードウェイへの進出をサポートする英語指導も行っている。YouTubeチャンネルのトシ先生のハリウッド英会話【海外映画・ドラマ】で英語学習やプレゼンのノウハウについて配信中。

Joseph DeChicchis(デキキス・ジョー)

関西学院大学総合政策学部教授。アメリカのペンシルベニア大学で言語学、イタリアのボローニャ大学で記号論、イギリスのサセックス大学で認知科学を学ぶ。現在は言語学、人類言語学、欧米文化コミュニケーションの研究に従事。世界の英語アクセントに精通している。関西学院大学の研究生に対し、言語学や認知科学、英語習得法について指導している。The DooRでは、カリキュラムアドバイザーとして、発音矯正、文法理論、スピーキングスキルの強化など、受講生に対する英語コーチング指導のアドバイスや、教材の監修を担当している。

 

Mitsuru Arakawa(荒川満)

大学卒業後、大手人材紹介会社に入社。大阪支店にて人材紹介の営業に従事。同グループのイギリス法人にて営業マネージャーとして営業体制の再構築を担当、取締役に就任し海外法人の経営に携わる。帰国後、東京本社にて海外就職希望者の海外転職、日系企業の海外進出を支援する部門のマネージャーとして勤務。同社を退職後、シンガポールにてArchAgent Pte Ltdを設立し、代表取締役社長を務める。The DooRでは、グローバルキャリアアドバイザーとして、英語面接の対策、英文レジュメの作成、海外での起業など、キャリアアップに関する英語コーチング指導のアドバイスを行っている。

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