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会社と社員の紹介を英語で!複数形のstaffsは間違い?集合名詞staffの使い方を学ぼう!

「staff」の正しい使い方は?

経営者が、海外の取引先に、自社の事業や社員の紹介をする時に、「staff(スタッフ、社員、従業員)」の単語がよく会話に出てきます。しかし、この「Staff」の使い方で、会社の信用を失ってしまうかもしれません。もし、あなたが、取引先のアメリカ人の社長に、「新しいスタッフが2名入りました。」と伝える時に、どのような英語を使いますか?

「Staff」の2つの意味

「We have two new staffs.」という英文を思い浮かべていませんか?スタッフが複数いるなら「staffs」と言いたくなる気持ちはよくわかります。しかし、残念ながら、これは誤りです。複数形の「staffs」は「杖」や「こん棒」を指すので、「We have two new staffs.」は「新しい2本の杖を持っている」という意味になってしまいます。

このように、「Staff」には、2つの意味があります。1つは、「社員、従業員などのスタッフ」、もう一つは、「杖」や「こん棒」です。日本人がよく使うスタッフは、※集合名詞の「staff」で、社員一人一人の意味ではなく、「働いている社員全体」を表します。

※集合名詞(collective noun)とは、複数の人や物を一つのまとまりとして(集合体として)扱う名詞のことです。基本的には数えられない不可算名詞の形で使います。

1人、2人のように、各スタッフを指す場合は、「staff member(s)」、「member(s) of (one’s) staff」もしくは、「employee(s)」を使います。

「2名の社員」は、「two staff members」もしくは、「two members of (one’s) staff」を使います。「staff」の代わりに、「employees」を使用すれば、「two employees」が正解です。「新しいスタッフが2名入りました。」と言いたい場合は、下記の3通りの表現ができます。

We have two new members of (my or our) staff.
We have two new staff members.
We have two new employees.

集合名詞「staff」を使った例文(会社紹介・社員紹介)

次に、集合名詞「staff(スタッフ、社員、従業員)」を使って、会社紹介や従業員の紹介をする英文を確認しましょう。

Everyone on our staff is well-trained.
「弊社のスタッフは、皆よく訓練されています。」
He’s the newest member of my staff.
「彼は、弊社の一番新しいスタッフです。」
Our staff members work hard to achieve the goal.
「弊社のスタッフは、目標達成のために、一生懸命働きます。」

アメリカ英語とイギリス英語の「staff」の使い方の違い

「staff」はアメリカ英語とイギリス英語で使い方が異なります。下記の文章をご覧ください。

①The staff in this store is very kind. 「この店のスタッフはとても親切です。」
②The staff in this store are very kind. 「この店のスタッフはとても親切です。」

①は集合名詞「staff」が単数扱いで使用されている例です。単数扱いでは、「staff」が1つのまとまりとして扱われています。例文は「この店のスタッフ(複数人の集合体として)はとても親切です」の意味です。
②は集合名詞staffが複数扱いで使用されています。例文は「この店のスタッフ(のメンバーたち)はとても親切です」の意味です。

the Oxford Advanced Learner’s Dictionary」によると、アメリカ英語では、①の単数扱いの形しか使われないが、イギリス英語では、単数と複数扱いの①②両方の形をとることができると定義しています。

アメリカ英語とイギリス英語の違いについて詳しく知りたい方は、下記の動画をご覧ください。英語『The Holiday(邦題:ホリデイ)』を題材に、アメリカ英語とイギリス英語で使われる発音やフレーズの違いについて、解説しています。

アメリカ・イギリス英語の発音を身に付けるトレーニング動画↓

まとめ

今回の記事では、会社紹介や社員紹介をする時の正しい「staff」の使い方についてご紹介しました。是非、お役立てください。

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Toshiyuki Takiuchi(瀧内俊之)

関西学院大学で言語学、英語学、欧米文化について学ぶ。アメリカのエモリー大学で演劇科を専攻し、プレゼンの手法、舞台演出について学ぶ。帰国後は、ビジネスシーンやハリウッド俳優の通訳、NHKドラマで英語指導を担当。その後、大手英語コーチングスクールにて指導経験を積み、独立。ビジネス英語コーチングジム「 The DooR(ザ・ドアー)」のパーソナルトレーナーとして、TOEIC® L&Rの指導を行い、3か月で375点のスコアアップを記録。世界で活躍する起業家を育てる「Global Challenge」でビジネス英会話の指導を行い、受講生が、200組のうち、4組の選抜組に入賞。シリコンバレーの海外投資家にプレゼンする権利を獲得させた。日本の俳優に対し、ハリウッド・ブロードウェイへの進出をサポートする英語指導も行っている。YouTubeチャンネルのトシ先生のハリウッド英会話【海外映画・ドラマ】で英語学習やプレゼンのノウハウについて配信中。

Joseph DeChicchis(デキキス・ジョー)

関西学院大学総合政策学部教授。アメリカのペンシルベニア大学で言語学、イタリアのボローニャ大学で記号論、イギリスのサセックス大学で認知科学を学ぶ。現在は言語学、人類言語学、欧米文化コミュニケーションの研究に従事。世界の英語アクセントに精通している。関西学院大学の研究生に対し、言語学や認知科学、英語習得法について指導している。The DooRでは、カリキュラムアドバイザーとして、発音矯正、文法理論、スピーキングスキルの強化など、受講生に対する英語コーチング指導のアドバイスや、教材の監修を担当している。

 

Mitsuru Arakawa(荒川満)

大学卒業後、大手人材紹介会社に入社。大阪支店にて人材紹介の営業に従事。同グループのイギリス法人にて営業マネージャーとして営業体制の再構築を担当、取締役に就任し海外法人の経営に携わる。帰国後、東京本社にて海外就職希望者の海外転職、日系企業の海外進出を支援する部門のマネージャーとして勤務。同社を退職後、シンガポールにてArchAgent Pte Ltdを設立し、代表取締役社長を務める。The DooRでは、グローバルキャリアアドバイザーとして、英語面接の対策、英文レジュメの作成、海外での起業など、キャリアアップに関する英語コーチング指導のアドバイスを行っている。

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